ママ友というのはとても特殊な関係です。子供が同じ年代だというだけで、それぞれの「個」には共通点があまりなく、相手に合わせて察しあうような雰囲気がありますよね。
そのような「集団」に対して、苦手意識や怖いというマイナスイメージを持っていませんか?
この記事では、ママ友グループや集団化することに抵抗を感じる方に「個」を大切にする考え方についてお話していきたいと思います。
ママ友集団は、なぜあんなに怖いの?
ママ友集団は、怖い・苦手というイメージを持つのはなぜでしょうか。それは「強い仲間意識」にあると考えられます。
ママ友に限らず、集団やグループというのは強い仲間意識があります。この仲間意識は、チームで活動する場合や仕事を行う上では良い方向に向かうことも多いですが、ママ友というのはグループ化するメリットというのが正直それほどないのが実際です。
仲間意識は、方向性を間違えると陰口や悪口の温床になりますし、グループの中の人と外の人とでは対応が違うなど、マイナスな方向に向いてしまうことは非常に多いのです。
ただし全てのママ友グループが、仲間意識を悪い方向に向けているとは限りません。ママ友という関係に対して悪いイメージがついている場合や、ママ友グループに入れないことの劣等感が「怖い」という印象にすり替わっていることもあります。集団=悪いというイメージを持つ前に、どんな人たちが集まっているかをよく観察してみることも時には必要です。
ママ友集団より「個」を大切にする考え
ママ友は、グループ行動よりもそれぞれの「個」を大切に考える必要があります
特に女性は集団になると、それぞれの考え方や価値観よりも「グループの協調性」を重視してしまいがちです。「自分はこう思う、こうしたいけれど、グループのメンバーに合わせたほうがいいかも?」こんな、右に倣えの姿勢は、ときに人を苦しめます。子育て中はそれでなくても、時間とやるべきことに追われていて大変な時期ですよね。そんなときに、ママ友グループに合わせること、調和することに時間と労力を奪われるのはとてももったいないことです。
まずは自分と、相手の「個」をしっかり見るようにしましょう。自分に合う人を選び、一対一の関係性を築いていく方がお互いのためになるはずです。なかなか難しい場合もありますが、決して集団化することだけがママ友付き合いではないということを知っていただきたいのです。
ママ友が集団化することで起こるデメリット
ママ友の存在は、ときに育児の孤独感をなくしてくれたり、女性にしか分からない悩みや疑問を話し合ったりできるなど、よい関係になれることも多いものです。しかし、それはあくまでも「個」同士の心が通じ合うことが大切で、グループ化は必須ではありません。
グループ化してしまうことで、様々なデメリットが出てくることも、知っておきましょう。
中心人物のイメージが全体につく
グループになると、どうしても目立つ人や中心的な人が現れるものです。その中心人物のイメージが、グループ全体のイメージとなってしまうことはよくあること。
例えば、グループの中のひとりがクレーマー気質の人であると、そのグループ全員が口うるさい人と思われることもあります。グループの中のひとりに悪い噂がたてば、そのグループ全体が悪いイメージになることもあるのです。
周囲に疎外感を与える
集団化したママ友グループは、やはり力を感じるものです。人はひとりふたりよりも、複数集まっていたほうが権力もあるように見えてしまいます。群集心理といって、集団化することで本人たちも力があるように感じたりする場合もあるでしょう。
そんな空気を何となく感じ取り、集団の外にいる人達は、入りにくい、話しかけにくいという疎外感を持ってしまいます。
集団化すると必ずといっていいほど起こる「悪口」
群集心理の怖いところは、どうしてもネガティブな発言や、それに賛同する動きが目立つようになります。ママ友グループ内で他の保護者や子供、先生の悪口などが大きく広まりやすいのは、群集心理によるものです。また、グループ内での派閥や意見の対立などもあるため、集団化することで余計な心の負担を抱える可能性があります。
「ここだけの話」のような、他人の秘密やプライベートに関する話題が出ることもあります。
ママ友グループに入らなくても、困ることはありません!
ママ友という存在は、情報交換や困りごとの相談など、メリットがたくさんあります。そのため誰とも交流がない、ひとりも話せるママ友がいないというのは少々寂しいものです。
しかし、集団になることにメリットはほとんどありません。集団が怖い、グループ行動が苦手だと思うあなたは、その自分の感覚に従って行動してもよいのです。
面倒なことを避け、自分の考えや時間を大切にするためにも、付き合う相手を選ぶことや、グループへの参加は慎重に考えるくらいでちょうどよいでしょう。