育児と向き合う

授業参観は「子どもの成長」と「普段の環境」を確認。見るべき4つのポイント

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chi93さん【育児コラムライター】

教育大卒で小学校・中学校・高校の教員免許を持っている、元小学校教員。現在は5歳の娘と3歳の息子をもつママさんライター。子供の教育・成長・発達といった情報を発信しています。「初等教育(小学校教育)」と「音楽」を専門分野としており、子育ての悩みを抱えるお母さん達へ、実践的な育児・教育方法をご紹介しています。

保護者にとっても子どもにとっても、そして先生にとってもドキドキのイベントである授業参観。学校での子どもの様子を知る機会となります。

授業参観ではつい我が子のことばかりが気になってしまいますが、他にも見ておきたいポイントがあります。

そこで今回は、授業参観で見るべきポイントを4つ紹介します。

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まずは我が子の様子を見よう

そうは言っても、一番気になるのは我が子の様子。まずは学校での様子を観察しましょう。できれば授業時間より少し早めに行き、休み時間の様子も見るのがおすすめです。

お友達と楽しく話をしているのか、外で思いっきり遊んでいるのか、一人でお絵かきや読書をしているのかなど、学校での子どものキャラクターを知ることができます。

余裕があれば、ランドセル置場や机の周りが散らかっていないか、持ち物が破れたり古くなりすぎていたりしないか、机上に次の授業の用意ができているかなども見ておきましょう。

授業が始まると、一番気になるのは「授業に集中できているか」です。授業参観の日は子どもも張り切っていますので、きちんと姿勢を正してハキハキと受け答えをしていることが多いでしょう。

特に授業後半の集中力が切れやすい時間帯に、きちんと姿勢を保てているかや、窓の外などを眺めてぼーっとしていないかを見る必要があります。

逆に、テンションが高すぎて周りの友だちに迷惑をかけていたり、手を挙げる前に発言してしまったりするタイプの子どももいるでしょう。授業中の子どもの様子を観察することで、クラスでの立ち位置が分かります。

先生の表情や態度はどうか?

授業を行う担任の先生の表情や態度はどうでしょうか。「明るい笑顔の先生」「ルール違反に敏感な少し厳しい先生」「笑いを交えながら子どもをやる気にさせる先生」「決まった内容を淡々とこなす先生」など、先生にもいろいろな人がいます。

先生のタイプによってクラスの雰囲気が決まることも多いので、よく見ておきたいです。ただ、先生の性格は簡単に変わるものではありませんから、1年間はその雰囲気で過ごすことになります。

保護者にとって「正直イマイチだな」と感じたとしても、それは子どもに伝えないようにしましょう。子どもと先生の信頼関係を壊してしまう危険があります。

他にも、「指名するときに特定の子どもばかり選んでいないか」「問題を解いているときにはひとりひとりの様子を見ているか」「特に注意が必要そうな子どもへの対応はどうか」といった点が、先生の器量を知るポイントとなります。

教室の掲示物や整理整頓はどうか?

4月に行われる学年初めの授業参観では、教室の掲示物も新調され、美しい状態です。秋や冬に行われる授業参観でも、その美しい状態がキープされているかを見てみましょう。

掲示物の小さな破れや、黒板の小さな落書きを放置していると、子どもの心の乱れやクラスの雰囲気の乱れにつながります。逆に、そういった細かなところに気を配れている先生は、子どものこともよく見えていると言えるでしょう。

また、特に低学年の場合は、子どもの持ち物が整理整頓されているかどうかにも、先生の指導の効果が表れます。子どもが持ち物をよく失くす、壊れるという場合は、クラス全体の整理整頓の様子も観察しましょう。

クラスの他の子どもの様子はどうか?

我が子の様子と同じように気になるのが、クラスの他の子どもたちの様子です。授業中に私語が多い子ども、立ち歩いてしまう子、ぼーっとしがちで授業についていけていない子、というのはやはり気になります。

そういった子どもの隣には、クラスの中でも比較的「しっかり者さん」が座ることが多いです。もし我が子がそういったポジションだとすれば、授業を受けているだけで他の人よりもストレスがかかってしまいます。

家庭でも学校の様子をこまめに聞き、必要であれば先生への相談も必要になります。

帰宅後は思いっきり我が子を褒めよう

授業参観があった日は、子どもはいつもよりキラキラした目で帰ってくるはずです。保護者としてはダメだった部分の指摘をしてしまいがちですが、まずは思いっきり褒めましょう。

「大きな声で発表できていたね」「正しい姿勢で聞けていたね」など褒めるポイントはたくさんあるはずです。

もし子どもが、発表ができなかったり、答えを間違えてしまったりして落ち込んでいても、「最初と最後のあいさつが大きな声だったよ」「ランドセル入れの中がすごくきれいだったよ」「廊下に飾ってあった図工の絵がとっても上手だったよ」など、子どもの良かったポイントを褒めて自信をもてるような働きかけをしましょう。

参観中は、良いところを見つける気持ちで

以上、授業参観で見るべきポイントを4つ紹介しました。
担任の先生もクラスのメンバーも、よほどのことがない限り1年間変わりません。あまり批判的な目で見るのではなく、良いところを見つける気持ちで授業参観に臨みましょう。

時には他の保護者と情報交換もしながら、子どもにとってよりよい環境作りができるよう、家庭からサポートしてください。

▼家庭にあった子育てを考えるヒント

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