保護者世代が子どもの頃と比べて、パソコンやインターネットがかなり身近な存在となっている現代。小さい頃からインターネットに触れ、パソコンやタブレットを使用する機会もあるでしょう。
そこで気になるのが、小さい頃からパソコンを使って大丈夫なの?ということ。今回は小さい頃からパソコンを使うメリットとデメリットを紹介します。
子供のパソコンはいつから?おすすめは小学3~4年生。
近年、就学前の幼児期からスマホやタブレットに触れている子どもも少なくありません。幼児期~小学校低学年はキーボードからの入力がまだ難しいため、パソコン操作の準備期間としてタブレットに触れるのもいいでしょう。
小学校中学年になったら、キーボード入力の練習を始めることができます。ひらがな入力はせず、最初からローマ字入力で練習するのがおすすめです。
ローマ字変換表は必要になりますが、ゆっくり一文字ずつ練習を繰り返すことで次第にスムーズに入力できるようになるでしょう。小学校高学年になってくると、調べ学習を中心に能動的なパソコン操作ができるようになります。
家庭でパソコンを使用する場合、保護者が普段使っているものを使うことが多いと思います。ところが最近は、子どもにおすすめのパソコンも販売されており、フィルタリング機能が付いたものが特におすすめです。
子供がパソコンの操作に慣れることができる
小さい頃からパソコンを使っていると、当然操作にも早く慣れることができます。小学生からプログラミング学習が必修化されますし、子どもにとってパソコンの操作はますます身近なものになります。
電源の入り切り、キーボードでの入力、マウスの扱いなど、パソコンの操作には意外と多くのポイントがあります。早い段階でパソコンの操作に慣れておくことで、授業にもスムーズに取り組むことができるでしょう。
また、スマホやタブレットの普及に伴って、パソコンがない家庭も増えています。スマホやタブレットが扱えるからといってパソコンが扱えるわけではありませんし、やはりパソコンでしかできない操作も多くあります。
子ども用の安価なパソコンを導入するなどして、パソコンの操作にも慣れておきたいものです。
パソコンがあれば調べ学習で、子供の好奇心が広がる
小学生になると「宇宙のしくみが知りたい」「どうして雨は降るの?」「車はどうやって作るんだろう」など、日常生活の中から様々な疑問を抱くことが増えてきます。
保護者の知識を伝えたり、本で調べ学習を行ったりすることももちろん大切ですが、パソコンを活用して調べ学習を行うのも効果的です。絵や動画を使って解説してくれているページも多く、小学生でも分かりやすいでしょう。
パソコンやインターネットを活用すると、「疑問を抱いたその場ですぐに調べられる」というメリットがあります。分からないことをそのままにせず、すぐに調べる習慣をつくると、その後の勉強にも良い影響を与えてくれます。
さらにインターネットでは「知りたいこと」の周りに関連した内容も、同時に見ることができます。疑問がさらに増えることで、調べ学習がさらに深まり、好奇心が広がるでしょう。
パソコン使いすぎによる子供の視力低下の危険
一方、小さい頃からパソコンを使うことにはデメリットもあります。
まず気になるのが、視力の低下です。ゲーム、スマホ、タブレットなど、子どもの頃から目を酷使する道具が増え、子どもの視力低下が問題になっています。
パソコンも例外ではなく、長時間使用し続けたり、悪い姿勢のまま使用したりすることによって、視力を低下させる危険があります。「1日の使用時間を決める」「机や椅子の高さを調整して姿勢正しく使用する」など、工夫するようにしましょう。
インターネット・SNSの利用には子供は注意が必要
パソコンに限らず、インターネットを利用する上で特に注意したいのが、SNSの使い方です。SNS上のトラブルやSNSを使った犯罪などがニュースになることも珍しくなく、保護者としても心配が大きいでしょう。
小学校の間は思い切って「SNS利用禁止」とするのもひとつの方法です。特に小学校低学年~中学年は善悪の判断が難しく、思わぬことからトラブルに巻き込まれることも考えられます。「フィルタリング機能」を活用し、不必要な情報から子どもを守ることも大切です。
小学校高学年~中学生以降は、保護者と子どもで相談しながらSNSを使用しましょう。親子でネットリテラシーについて勉強し、明確なルール作りを行ってください。
子どもが使うパソコンに設定したいセキュリティ
現在販売しているPCに入っているWindows 10であれば標準機能で制限をかける事ができます。かけるべき制限は次のようなものです。
- 特定のアプリ・サイトの利用を設定する
- 1日あたりの利用時間を設定する
最後の「どのように」は、利用する技術だ。PCにインストールしたソフトウェア(セキュリティ対策ソフトなど)で制限したり、無線LANルーターなどの通信機器で制限したりと、いろいろな方法があるが、もっとも手軽なのはWindowsの機能を使うことだ。
これらの利用設定・制限はWindows 10 のファミリー機能を使えば可能になります。
使い方は簡単です。子ども用のMicrosoft アカウント作成し、パソコンにサインイン(ログイン)すると制限がかかるようになります。
アクティビティレポートを見ればどのようにパソコンが利用されたか、どんなWebサイトを見たかなどもレポートで確認できます。
大学入試はパソコンを使うCBT方式になる
パソコンが使えることが当たり前になりつつあり、大学入試もパソコンを利用した入試方法が導入されるようになります。
2020年には大学入学希望者学力評価テスト(CBT方式)というものが導入される予定です。この入試方式では、コンピューターを使い試験を受けます。
こういった社会の変化からもパソコンスキルが必要とされている事がわかります。10年後にはさらに変化があるかもしれませんが、時代の流れに合わせて子供に必要なデジタル機器を触らせるのはとても有益だと考えています。
デメリットばかりではないパソコン操作。柔軟に対応しよう
以上、小さい頃からパソコンを使うメリットとデメリットを紹介しました。子どもの頃からパソコンを使わせるとなると、不安に感じることも多いと思います。
ところが、パソコンの操作に慣れることができたり、調べ学習が気軽にできたり、メリットもたくさんあるのです。ルール作りを大切にして、親子でインターネットに親しむようにしましょう。
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