ツバキの花は昔から日本人に愛されてきました。歴史は古く、万葉集の中にも椿が使われている歌が9首もあるそうです。それだけ長く日本に根付いてきた椿という植物は、モチーフとしてはどことなく和風の装いを感じさせます。
椿には花の形も様々あります。一重咲き、八重咲き、千重咲きなどがあり、刺繍のモチーフとしてさまざまな形で指すことができます。
色にも単純な赤だけでなく朱色に近い品種や、薄ピンクの可愛いらしい物まで多様です。刺繍糸を選ぶだけでもとても楽しいモチーフです。

今回は刺繍ワッペンを仕立てるために、フェルトに刺繍を施しました。写真は作成途中のものです。
刺繍図案は椿です。作品サイズは約5センチ。ロングアンドショートステッチで面を埋めています。
まずはオーソドックスな朱色に近い色で刺しています。大正ロマンをイメージして、すこし可愛らしく仕上げたかったので、全体を丸みを帯びたシルエットにしています。
過去に作った椿のピアスも好評だったのですが、やはり赤に近い色合いの方が椿のイメージには合うのかもしれません。
