ライススタイル

理想の私をイメージして。今までと違う服を取り入れる時の小さなコツ

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この記事を書いた人
いしみほ さん【育児コラムライター】

社会福祉学を専攻し、保育士・幼稚園教諭の資格を持つ育児コラムライター。社会福祉学部では「家庭環境ごとの子どもへの支援の必要性」や「北欧各国の福祉と教育」を学んだ知見を活かしコラムを執筆。2人のお子さんを育てながら、執筆の他にハンドメイド作家(タティングレース、イヤリングなど)としても活動中。

いつものお店に行って服を探してもピンとくるものがなく“今日ははずれかな”と思って歩いていると、ふと足を止めたのは今までとは違う雰囲気のお店。自分に似合うのはもうちょっと先かなと思っていたのに、いつの間にかしっくりくる感覚になってきた…あなたにもそういった場面はありませんか?
30代になってくると、今まで似合うと思っていた服と違うものに惹かれることや若い頃は気にならなかった質の良さや丁寧な作りに心が奪われることがあります。ただ大人になってからだと「今まで使ったことないしちょっと難しそう」「せっかく買っても似合わなかったら嫌だな…」という心のブレーキもあって新しいものにはなかなか手を出し辛いですよね。
ですが、いつもと違うものに惹かれるのはあなたの心が今までとは違うものを求めている印。ちょっと心の声に耳を傾けて新しい自分に挑戦する良い機会です。
今回は、今までの自分とは違うけど気になってきた服やアイテムを上手に取り入れるためのちょっとしたコツをご紹介したいと思います。

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どうして心が惹かれるのか、あなたの“心の声”に耳を傾けて

まず考えて欲しいのは、あなたがどうして今までと違うものに惹かれているかということです。これを考えておかないと、これからのスタイルにブレが出て色々なものが混在してしまい、自分をどう魅せたらいいか分からなくなるので一度しっかり考えてみて下さい。

惹かれたアイテムにはあなたのなりたいイメージや理想がある

服は生きるための必要なツールという見方もありますが、自分自身を表現するものでもあります。そのため、衣服を身につけることであなたは何かしらのなりたいイメージを投影しています。
例えば20代なら「自分を可愛く魅せて異性に褒められたい」「流行に乗った服を着て友達から一目置かれたい」という気持ちもあったでしょう。しかし、今まで身につけたものに心が動かなくなったということはあなたのなりたいイメージに変化があったということです。
「自分の体が気持ちいいと感じる服を身につけたい」「プチプラが大好きだったけど一点物を身に付けてみたい」など求めるものが変わるのは「私はもっとこうなりたい」という理想が変わって「自分自身の体を大切にする丁寧な生き方する大人になりたい」「長く使えるものを手入れして愛用する人になりたい」という気持ちの変化が表れているということです。その気持ちや理想の変化をまずは自分の中で把握し、どんな自分になりたいかをイメージしてみましょう。

今までと違うことに悩んでも自分の気持ちを優先して

「あ、そうか。私はこういう大人になりたい気持ちがあったのか」と気付いたあなたは「でも、今までの私が選んでいたものと全然違うし…」「テイストが変わって友達に引かれたりしたら…」と思うかもしれませんね。人は誰でも変わる事が怖いものですから、その気持ちは否定できませんし当然のことです。
ですが、そこに「人からこんな風に思われたらどうしよう」という他人の目があるなら、それはあなたの「こうなりたい」という心の声とは全く関係ないものです。自分がなりたいイメージを他人の目で決めてしまうのは、自分の生き方を他人に預けてしまうようなものではないでしょうか?
2002年まで40年間、トップデザイナーとして活躍し続けたイヴ・サン=ローランの言葉の中に「着こなしは生き方である」という言葉があります。その言葉の力を借りるなら、あなたの生き方はあなたの着こなしで決まります。流行や他人の目が悪いというわけではありませんが、そこにあなた自身の気持ちがないなら、それはあなたがなりたい姿ではありません。
ですから、新しいものに惹かれているのならあなたは自分の気持ちを大切にするべきです。今までの自分との違いに戸惑うことはあるかもしれませんが、思い切って自分の心に従って新しい自分に挑戦してみましょう。

新しい服やアイテムを取り入れる時のちょっとしたコツ

「新しい自分に挑戦したい!」と決意しても、今まで挑戦したことがないような服やアイテムだと自分にどのように取り入れていったらいいか迷ってしまうという場合も多いですよね。ここでは、そういった新しいものを加える時のちょっとしたコツをご紹介していきます。

新しいもの意外はベーシックなアイテムで揃える

ファッションを上手くまとめていくには「ポイントをつくる」という考え方が大切です。全部が個性的なもので揃えるとちぐはぐな印象になってしまいますし、かといってボーダーのトップスに、ジーンズにスニーカーだとどこにでもいるような地味な印象になってしまいます。
新しいアイテムを取り入れる際はそこに人の目(=ポイント)がいくように他のアイテムはベーシックなアイテムで揃えてポイントが際立つようにしましょう。そうすることで、ちぐはぐな印象になることや地味な印象になることを防いでくれますし、新しいアイテムを自分の個性に上手に馴染ませることができるのでおすすめです。

全体的な色を3色でまとめる

ファッションに全体的な統一感を持たせためには「全体を3色でまとめる」というのが基本です。もちろん、この3色の中には靴や鞄も含まれています。
特に新しく取り入れるものが少し個性的な柄や模様である場合は、その模様や柄から色を拾って他の服もコーディネートすると全体が上手くまとまります。
また、取り入れたいものの色が個性的で手持ちの服と合わせられないような場合は、それ以外のアイテムの色を黒、白、ネイビー、グレーなどベーシックなカラーで揃えると新しいものが程よいアクセントとなるのでとてもおしゃれに見えます。ベーシックカラーのアイテムはどんなものも受け止めてくれる優等生なので、安心して新しいものと組み合わせて使ってみて下さいね。

コツを押さえれば怖くない。新しい自分の魅力を引き出して

今までの自分と違うものを取り入れるには勇気がいりますよね。特に新しいものが人から見て似合わなかったら嫌だと感じるのも無理はありません。
ですが、自分ではない他の誰かがあなたに合っているかどうかを判断するよりも、自分の心が心地よいと感じるものを身につけた方が気分も弾みますし、自分の感性で選んだものに自信を持って着こなす方がその人らしさが引き出され、魅力的に見えるものです。
20世紀を代表し、今も多くの女性の憧れであるココ・シャネルは「魅力の前では美貌なんて役に立たない」と述べています。日常の中に幸せを見出す30代からの大人の女性は見た目の美貌を求めるよりも、内側から湧き出る魅力を磨く方が何倍も大切です。そして、その魅力を引き出すのは他でもないあなた自身の感性と心が求めるものですので、ぜひ新しいものに挑戦してみて下さいね。

▼アクセサリーぐらい自分の好きなデザインを付けたい

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