子どもの学び・教育

付き合い方次第でメリットも!子どもとYouTubeの距離を保つポイント4つ

子どもの学び・教育
この記事を書いた人
chi93さん【育児コラムライター】

教育大卒で小学校・中学校・高校の教員免許を持っている、元小学校教員。現在は5歳の娘と3歳の息子をもつママさんライター。子供の教育・成長・発達といった情報を発信しています。「初等教育(小学校教育)」と「音楽」を専門分野としており、子育ての悩みを抱えるお母さん達へ、実践的な育児・教育方法をご紹介しています。

子どもにとって身近な存在のYouTube。動画を投稿する「ユーチューバー」が、小学生の「なりたい職業ランキング」で上位に入ることが当たり前になりました。幼稚園や小学校で話題になるのはアニメやテレビドラマではなく、YouTubeに変化しつつあります。

ところが、YouTubeはママ自身にとってはあまりなじみがなく、「あまり見せたくない」と思う人も多いのではないでしょうか。今回は、子どもがYouTubeと上手に付き合っていくためのポイントを紹介します。

スポンサーリンク

YouTubeが子どもに与えるポジティブな影響

昔、母親に「あまりテレビを見てはダメ」と言われていたように、わたしたちは子どもに「YouTubeを見てはダメ」と言ってしまうかもしれません。ところが、YouTubeが子どもにポジティブな影響を与える場合もあります。

YouTubeはテレビや映画と異なり、それぞれが個人の責任で活動しているため、さまざまな疑似体験ができるのです。

「ほしいおもちゃがあるけれど、どうやって遊ぶんだろう」「こんな実験をしてみたいけれど、家ではできない」「行ったことがない土地の風景を見てみたい」など、子どもの好奇心や探求心を刺激してくれます。YouTubeがきっかけとなり、新しい分野への興味が湧くかもしれません。

YouTubeが子どもに悪影響を与えることも

ただ一方で、やはり「見すぎ」には悪影響もあります。最も分かりやすいのが「視力の低下」です。YouTubeはスマホやタブレットを用いて視聴することが多いため、どうしても姿勢が悪くなりがちです。視力手の低下には十分注意しましょう。

また、意図せず不適切な動画を視聴してしまったり、攻撃的なコメント、炎上といった、インターネットの闇の部分に触れてしまったりする機会も出てくるかもしれません。

こういった悪影響から子どもを守るためには、ママの働きかけが重要です。次項からは、子どもがYouTubeと上手に付き合っていくためのポイントを紹介します。

子供の1日あたりのYouTube視聴時間を決める

最も基本的な方法として、1日あたりのYouTube視聴時間を決めておくことがあります。「1日3動画30分まで」といった具体的な数字を決めましょう。

ただテレビと違って、YouTubeは次々に関連動画が表示され、興味をかき立てられる仕組みになっています。きちんと約束が守れているかを見守ってください。

子どもが自分のスマホやタブレットを持っている場合は、親のスマホから「使用制限」をかける機能があります。決められた時間を守れなければ、この機能を使って強制的に視聴を終わらせるなどして、YouTubeとの距離の保ち方を学びましょう。

子どもにとって不適切なYouTube動画を排除する

YouTubeは誰でも動画の投稿が可能ですから、中には悪意のある動画も含まれます。いきすぎた「ドッキリ動画」や、暴力的・性的な動画、子どもに人気のキャラクターを使用して不適切な動画を作成する「エルサゲート」など、その内容もさまざまです。

このような不適切な動画から子どもを守るには、
・子ども向けのYouTubeアプリ「YouTubekids」を利用する
・「年齢制限機能」をオンにする
・親の目が届かないところでは視聴させない

などの方法があります。また、YouTubeではなくプライムビデオやHulu、Netflixなどの有料動画配信サービスを利用すると、こういった不適切な動画は一切なくなります。

子供が意識的にYouTubeを見ない時間を作る

例えば、「食事中はテレビやYouTubeを見ない」「寝る前30分は目を休ませる」など、意識的にYouTubeを見ない時間を作ることも大切です。このとき、週末の予定を確認したり、今日の出来事について話したりするなど、親子のコミュニケーションの時間にしましょう。

YouTubeを見ながらでも話はできるかもしれませんが、はやり「話半分」になってしまいます。お互いの目を見て、相手の気持ちを思いやりながらのコミュニケーションを取ってください。

もしかしたら、「30分間スマホを触らない」というのも、ママにとっては意外と難しいことかもしれません。「こんなにスマホを使っていたんだ…」という気付きになり、コミュニケーションの取り方について考えるきっかけになるでしょう。

YouTubeから離れ、子ども自身の感動体験を大切にする

子どもがYouTubeに夢中になりすぎないための働きかけとして最も重要なのが、「現実世界での感動体験を大切にする」ことではないでしょうか。

YouTubeには楽しく面白い動画が無限にありますが、それはあくまで画面の中の出来事。実経験には及びません。

「自分の目で美しい風景を見ること」「家族や友だちと一緒に体を動かすこと」「ひとつのことにコツコツと取り組み達成感を得ること」など、現実世界でさまざまな経験を積めるように心がけてください。

子供とルールを守って上手にYouTubeを活用しよう

以上、子どもがYouTubeと上手に付き合っていくためのポイントを紹介しました。

「ダメ」と全面禁止するのが一番簡単かもしれませんが、子どもにとってYouTubeは悪影響ばかりではありません。

友だちとのコミュニケーションツール、興味関心を刺激するツールとして、上手に活用してください。時には親子で一緒に視聴すれば、子どもの興味がどこへ向いているのかが分かるかもしれませんね。

▼子供とスマートフォンの付き合い方

タイトルとURLをコピーしました