勉強させるためのごほうびは「結果」ではなく「努力」に与える。失敗しない取り組み方

勉強させるためのごほうびは「結果」ではなく「努力」に与える。失敗しない取り組み方

子どもが毎日進んで勉強してくれるのが理想ですが、残念ながら多くの子どもは勉強が嫌いです。最低限の宿題だけすませて遊びたいと思う気持ちは、大人にも理解できるでしょう。
そこでよく話題になるのが、勉強させるための「ごほうび作戦」です。賛否両論ある「ごほうび作戦」ですが、ごほうびの内容や目標設定を工夫することで、効果が上がりやすくなります。
今回は、勉強させるための「ごほうび作戦」について紹介します。

「ごほうび作戦」はあり?なし?

「ごほうび作戦」が良いかどうかは、ごほうびの内容によると言えます。特に小学生の間は、「テストで100点だったらお小遣い1000円」というようなお金にまつわるごほうびはおすすめできません。お金のごほうびは最も単純ではありますが、「勉強はお金をもらってやるものなんだ」という印象を与える上に「じゃあ○○するからお小遣いくれる?」などと、勉強以外の行動にもごほうびを欲しがるようになってしまいます。
逆におすすめできるのは、「1時間勉強をしたら1時間ゲームをしていい」「宿題が終わったら公園に遊びに行く」などの行動にまつわるごほうびです。これは、親に与えられたごほうび以上に「○○のゲームをしよう」「公園で○○をして遊ぼう」など、自分自身で価値の上乗せをすることが可能です。自分の努力でその先の楽しみを得られることができ、金銭にまつわるごほうびでないことが重要です。

「結果」に対する「ごほうび」は挫折しやすい

ごほうびの内容と同じく重要なのが、目標設定の仕方です。「テストで○点だったら」という目標は、結果に対するごほうびであると言え、挫折しやすくなります。なぜならば、「目標を達成するためには何時間勉強すればいいのか」「なにをどのくらい勉強すればいいのか」を子ども自身で考えなければならないからです。目標自体ははっきりしていますが、勉強が嫌いな子どもにとっては、その目標達成までの道のりが分からないのです。そのため、なにを勉強すればいいのかが分からず、結局勉強をせずに終わってしまう可能性があります。

「努力」に対する「ごほうび」でやる気アップ!

特に勉強が嫌い・苦手な子どもにおすすめなのは、努力に対するごほうびです。「1時間勉強したら1時間ゲームをしていい」というように、勉強したという努力を認める目標設定にしましょう。「漢字○ページ」「計算問題○問」というような具体的な内容の目標でもかまいません。その結果、翌日の漢字テストで満点を取れるとは限りませんが、子どもの努力を評価することができます。
また、「今日の努力に対するごほうびをその日のうちに受け取れる」という点も、おすすめできる理由です。先を見通す力がまだ弱い子どもにとっては、短期的な目標を設定した方が、やる気アップにつながりやすいです。さらに、毎日目標を達成してごほうびを得ることで、学習習慣が身に付いたり勉強に対するハードルが低くなったりする効果も期待できます。

友達と一緒に取り組む「ごほうび作戦」とは?

もし、同じように勉強が苦手な友達がいるなら、友達と一緒に取り組む「ごほうび作戦」がおすすめです。「一緒にプールへ行く」「一緒に映画を観に行く」など、友達どうしならではのごほうびを設定できるのが魅力です。自分一人ではなかなかモチベーションが上がらない子どもでも、友達と遊ぶためなら頑張れるはずです。
このときの目標は「テストで○点取ったら」など、客観的に見て分かりやすい目標が良いでしょう。その代わり、勉強内容や勉強時間などは保護者がアドバイスしてサポートする必要があります。また、目標が高すぎないように、少しの努力で達成できる点数から始めることが大切です。

子ども自身を認めることを忘れずに

子どもが頑張って勉強をしたときに、「ごほうびを与えて終わり」ということがないようにしましょう。その日勉強した内容を見る、聞くなどして、努力の内容を認めることが大切です。そうすることで、「ごほうびのため」に頑張っていた勉強を、「ママに褒められるため」「友達に認めてもらうため」に頑張れるようになります。勉強するための動機を変化させることにより、勉強に対するモチベーションがより上がるでしょう。

勉強には、ごほうび以上の魅力があることを伝えたい

勉強嫌いの子どもに勉強してもらうきっかけとして有効な「ごほうび作戦」ですが、いつまでも効果があるものではありません。いくらごほうびがあっても、毎日の勉強に飽きることもありますし、求めるごほうびが次第に大きくなってくることもあります。「ごほうびがなければ勉強ができない」という結果を避けるためには、やはり、勉強にはごほうび以上の魅力があることを分かってもらうしかありません。知識が増える喜び、解けなかった問題が解けるようになる喜びなど、勉強そのものの楽しさを伝えられるようにしましょう。

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