自己主張が苦手な子どもの4つのサポートと練習方法

自己主張が苦手な子どもの4つのサポートと練習方法

子どもの中には、恥ずかしがり屋、緊張しやすい、などの理由で、なかなか自己主張ができない子がいます。自分の気持ちを我慢しないように、本当にやりたいことができるように、親としてはきちんと自己主張してほしいと思うでしょう。
子どもが自己主張できるようになるには、どうすればいいのでしょうか?今回は自己主張が苦手な子どものサポート法を紹介します。

自己主張が苦手ってどういうこと?

ここで言う自己主張とは、いわゆる「わがまま」とは区別されるものです。「今日は○○をして遊びたい」「この洋服を着たい」「○○を食べたい」など、自分の意思を伝える力のことです。子どもが小さいうちは保護者が子どもの気持ちを汲み取ったり、代弁して伝えたりすることができますが、子どもは入園・入学を境に自立を始めます。そのときに自己主張が苦手だと、周りに自分の意思を伝えられず、コミュニケーションが取りづらくなってしまうことがあるのです。
生まれ持った気質や性格から自己主張が苦手な子どもも多いですが、少しのサポートで自己主張ができるようになることがあります。

まずは身近な相手に気持ちを伝える

 
家ではきちんと自己主張できるのに外では黙ってしまう、いわゆる「内弁慶」タイプの子どもは、他者からの評価を気にしやすい傾向にあります。「いい子だと思われたい」という気持ちが強く、外で意見を求められても「どんな答えを求められているのか」をじっと考えているのかもしれません。このタイプの子どもは、成長するに従って次第に外でも自己主張ができるようになることが多いです。「自分の意見を伝えても嫌われるわけじゃない」「本心を伝えることで喜ばれることがある」という経験を重ねる必要があります。まずは祖父母や先生、親友など、心を許せる相手に自分の気持ちを伝える練習から始めましょう。

家でしっかり話を聞いてあげる

家でもなかなか自己主張できない場合は、まずは子どもに寄り添って話を聞くようにしましょう。両親が多忙でゆっくり話す機会が少なかったり、いつも叱られている、否定されることが多いなど、両親との関係に問題があったりする場合にも、子どもは自己主張をやめてしまいます。まずは一番安心できる場所であるはずの家で、自己主張ができるような環境作りが必要です。子どもがなにか言おうとしたときに言葉を横取りしてしまうのではなく、ゆったりした雰囲気で子どもの言葉を待つようにしましょう。

なんでも先回りしない

一説によると、大人は1日に9000回決断していると言われています。確かに、着る服や食べるものはもちろん、どこへ行き何をするか、トイレに行くかどうか、お茶を飲むかコーヒーを飲むかなど、1日の間で決めなければならないことは数多いように思われます。乳児の間は意思表示ができませんから、保護者が代わりに全ての決定を行います。しかし、ある程度の自我が芽生えて言葉が話せるようになってからも、全て保護者が決断を代行してしまっていることがあるのです。「今日は暑いからこっちの服でいいよね?」「そろそろトイレに行っておいで」「朝はお茶じゃなく牛乳だよね?」など、子どもの考えを待たずに全て先回りしてしまっていませんか?自己主張が苦手な子どもは、そもそも自己主張の方法を知らない可能性があります。なんでも先回りして答えを用意しないようにしましょう。

自分で考える癖を付ける

「なんでも先回りしない」と関連しますが、自己主張できるようになるためには自分で考える癖を付ける必要があります。ところが、いきなり「どうしたい?」という自由度の高い質問をすると、考えることに慣れていない子どもは返事に困ってしまうかもしれません。そんなときは、まず「こっちの服とこっちの服、どっちがいい?」というような、選択肢の中から自分の希望を選ぶ練習を行いましょう。自分で考えて決めるトレーニングを繰り返すことで、選択肢にない服を選ぶようになったり、選択肢がなくても自分で選べるようになったりします。この力がやがて、自己主張する力へとつながります。

自己主張が苦手な子は優しい子

以上、自己主張が苦手な子どものサポート法を紹介しました。
基本的に、自己主張が苦手な子どもは、人の気持ちに敏感な優しい子どもであると言えます。「他者を傷付けたくない」「嫌な気持ちにさせたくない」と考えるために、無意識のうちに相手の求める答えを探してしまうのです。これは決して悪いことではないので、優しい気持ちは否定しないようにしましょう。
ところが、他人を気遣うあまりに自分の気持ちに蓋をしてしまうのは、心の成長にとって良くありません。他人を気遣うことと同じように、自分の気持ちや本心も大切にする必要があります。子どもの話をゆっくり聞いたり、簡単な選択肢から自分の希望を選んだりすることを繰り返し、少しずつ自己主張ができるようにサポートしましょう。