子供との生活にはもはや欠かせないお菓子、あなたのご家庭ではどんな与え方をしていますか?お菓子は、子供を安心させる効果があります。
その一方で、おやつのルールが乱れ、お菓子がないといられない状態に陥っているご家庭も、実に多いです。この記事では、幼児へのお菓子の影響と、与え方のク工夫について考えてみたいと思います。
現代の子供は、おやつを食べ過ぎている?
物で溢れた現代では、どこへ行ってもたくさんのお菓子が並んでいますよね。スーパーでもドラッグストアでもコンビニでも……子供はすぐに、お菓子に目が行ってしまいます。
どこかに出かけるたびにお菓子を買って与えてしまうことも多いですし、家にお菓子のストックを欠かさないというご家庭も多いです。
しかし、お菓子を食べること、お菓子を買うことが当たり前になってはいませんか?
条件反射のようにお菓子を買ったり食べたりする環境があると感じている方は「おやつのあげすぎ」について少し考える機会を設けてみてほしいです。
子供のお菓子依存ってどういう状態?
「お菓子依存」というと少し怖いイメージを持ってしまうかもしれませんが、幼児のいるご家庭ではこんな光景があるのも珍しくありません。思い当たる節がないか、チェックしてみましょう。
1.暇になるとお菓子を欲しがる
お子さんが、暇を感じるたびにお菓子をせがんでくることはありませんか?家で遊んでいたり、車に乗っていたりすると、子供は退屈に感じることがありますよね。そんなとき、すぐに「ママ、おかしたべたい!」とせがむのはよくあることです。
これは、口さみしい感覚をお菓子で埋めようとしている状態。大人でも、暇ができたり、退屈だなと思うときに何か口にしたくなることがありますよね。
子供も同じで「退屈を感じる=お菓子を食べる」という習慣がついてしまっている可能性があります。
2.食事の後にすぐお菓子を欲しがる
ごちそうさまをしてすぐに、お菓子を食べたいとせがむことはありませんか?もしくは、お菓子を食べたいがために、食事をするというおかしな順番になっていることはないでしょうか。
お菓子への依存度が高くなると、空腹・満腹に関係なく、お菓子を欲しがってしまうようになります。
今ご飯でお腹が満たされたのに、すぐにお菓子を食べたがるのは、脳が条件反射的に甘い物を欲している可能性があります。
3.遊んでいる途中でも、お菓子を欲しがる
楽しく遊んでいる最中に、ふと思い出したようにお菓子を食べたがるというケースもあります。外遊びでも、室内遊びでも同じです。
何かに熱中するよりも、お菓子を食べるということのほうに意識がいってしまっていることはないでしょうか。お菓子への執着が強ければ強いほど、集中力が途切れ、遊びが長く続かなくなります。
子供がお菓子ばかり食べるデメリットは「栄養が偏る」
おやつを食べ過ぎる事でのデメリットは多くあります。その数多くあるデメリットの根源は「栄養が偏る」ことです。
基本的にお菓子には「必要な栄養素」はほとんど含まれていません。空っぽなので成長によいという事はありません。
一般的なスナック菓子は栄養はありませんが、カロリー、塩分、トランス脂肪酸などがふんだんに含まれており、過剰に食べる事はおすすめできません。
このお菓子でおなか一杯になってしまえば、食事を食べることが出来ずに栄養が極端に偏ります。
必要な栄養素が取れないと、血糖値、コレステロール値、尿酸値などが異常値になりやすくなります。様々な体の機能障害の可能性も高くなります。
子供へのお菓子を食べ過ぎない習慣
幼児のお菓子への執着心を拭うには根気が要ります。子供の健やかな成長や生活習慣を身に付けるためにも、おやつ習慣の工夫について考えてみましょう。
1.お菓子とおやつの違いを考える
おやつは、食事以外に子供の空腹を和らげ、心を落ち着かせるためのものです。そのため、市販されているお菓子でなくても、子供のお腹と心を満たすことができます。
例えば……
・ホットケーキを一緒に焼いて食べる
・果物や野菜を食べる
・チーズやヨーグルトなどの乳製品に切り替える
・一緒に簡単なお菓子を作って満足感を与える
このような方法を生活の中に少しずつ取り入れるだけでも、お菓子への執着心は和らいでいきます。特に、市販のお菓子には思っている以上の砂糖が含まれており、砂糖には強い依存性があることも分かっています。
私の経験ですが蒸かしたお芋、枝豆、ミニトマトだってオヤツになります。特に最近の品質の高い野菜などフルーツのように甘いので
おやつ=お菓子という考えを一度捨てて、同じ甘味でも食材の甘味や砂糖以外の調味料を取り入れる工夫をしてみましょう。
2.お菓子は見える場所に置かない
お菓子は子供の目に触れない場所、手の届かない場所に置いておくのも鉄則です。お菓子が子供の手の届く場所、目に見えるところに置いてあるのに「食べちゃダメ!」というのは、無理があります。
おやつをあげすぎないためにも、なるべく子供の手の届かない場所におくようにしてください。定期的に場所を変えて、子供が自分から欲することがないように配慮していきましょう。
3.お菓子以外の楽しみをもっと増やそう!
子供は、本当に心から楽しい遊びをしているとき、充実感を得ているときは、お菓子を欲することはありません。
つまり、お菓子以外にもっと楽しいことや楽しい時間を増やすということも、視野に入れましょう。
忙しい毎日の中、子供の相手が思うようにできないこともあります。ついついお菓子を与えて、静かにさせてしまうこともあるでしょう。
しかし、その状態に慣れてしまわないよう、頭のどこかに「お菓子依存」のことを置いておいてほしいと思います。
子供のお菓子依存の裏には何がある?
お菓子への依存心やお菓子への執着心は、ただ単に「お菓子を食べたい」ということではありません。退屈や、寂しさなどなにか満たされないものがあるのではないでしょうか。
物が溢れた時代、食べるものすら掃いて捨てるほどある時代です。子供にとって必要なのは、甘いお菓子ではなく、親子の会話、人とのふれあい、夢中になって遊べる相手なのかもしれませんね。
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