子どもの学び・教育

工作を通して子どもが身につける5つの非認知能力

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chi93さん【育児コラムライター】

教育大卒で小学校・中学校・高校の教員免許を持っている、元小学校教員。現在は5歳の娘と3歳の息子をもつママさんライター。子供の教育・成長・発達といった情報を発信しています。「初等教育(小学校教育)」と「音楽」を専門分野としており、子育ての悩みを抱えるお母さん達へ、実践的な育児・教育方法をご紹介しています。

材料を用意するのが大変だったり、後片付けが大変だったり、家で工作活動をするのは気が重い…というママも多いでしょう。ところが、子どもは工作が大好きで、いろんな物を切ったり貼ったりして何かを作ろうとします。作っている途中でなにか形になることもあれば、ただ散らかして終わりになってしまうこともあるでしょう。
工作をすることで、子どもの成長になにかいいことがあるのでしょうか?今回は、工作で身につく子どもの力を5つ紹介します。

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工作で子供の集中力を養う

工作をしているときの子どもの表情を観察すると、普段は見られないような表情をしているかもしれません。神妙な面持ちで折り紙を切っていたり、いろんな場所にテープを貼ったり剥がしたりしていたり、子どもなりに工作を楽しんでいるでしょう。物を作るには、集中力が必要不可欠です。テレビを観ながらでは上手く作れないし、お喋りをしながらでは手が進みません。工作を行うことで、一つの作業を続けるための集中力が養われるでしょう。子どもは一度集中すると、しばらく同じ作業を継続することができます。思わずママが「いい加減にしなさい」と言いたくなるほど熱中できれば、それだけ長時間集中する力が身に付いているということになります。

工作は手先が器用になり、子供の脳の発達も促す

工作は、指先の発達にとても良い影響を与えると言われています。はさみやのりを扱うだけでなく、少し固い紙を切ったり、丸い筒をつかんだり、モールやビーズなどを使用したりすると、より手先が器用になるでしょう。子ども頃に指先を使う訓練を繰り返しておくと、大人になってもその器用さが引き継がれます。手先が器用だと、大人になってからの物作りに役立ったり、職業選択の幅が広がったりします。
また、指先を鍛えることは、脳の発達を促すことにもつながります。

子供は工作をしながら工夫を積み重ねてゴールの先を目指す

工作には一応の「ゴール」や「完成」がありますが、それは自分で自由に設定できます。周りの人が「もうそれでいいんじゃない?」と思っても、本人はまだまだ納得していないことがあるでしょう。他にも、一度完成させた作品を次の日に壊してしまったり、作り直したり手を加えたりして、また新しい「ゴール」に向かって作業することもあります。決まった一つのゴールに向かってそこで終わりとなるのではなく、工夫やアイデア次第でまた新しいゴールに到達できるのが、工作の面白いところです。諦めずに粘り続ける力だけでなく、工夫を積み重ねて努力を続ける力も身につけることができるでしょう。

工作を通して子供の芸術的な感性を育てる

工作は、絵画や造形と比べると芸術性が低いと思われるかもしれません。ところが、工作の完成品を眺めると、そこにはたしかに「見た目の美しさ」があるでしょう。いくら機能が優れていても、見た目が美しくなければ子どもは納得しないはずです。どんな作品が美しいのか、どんな見た目だと機能が伝わりやすいのかなど、子どもなりに考えることで、芸術的な感性を育てることにつながります。
また、工作には明確な「正解」がないことも魅力です。ある程度の作り方はありますが、それ以外の方法がダメという訳ではなく、工夫次第でいくつもの正解が存在するでしょう。正解がない活動であればどんな子どもも安心して取り組めますし、自分を自由に表現することができます。「自分のイメージを表現する」というのが芸術の第一歩であり、完成を育てることに重要な役割を果たします。

子供は工作では様々な素材や道具の扱い方を知る

工作には様々な素材や道具を使います。「セロハンテープが向いている素材」「ボンドでなければくっつかない素材」「両面テープが便利な場合」「ひもで結びつけるのがいい場合」など、工作からは多くの学びがあります。これらのノウハウを、実体験を通して学ぶと、生涯使えるライフハックとして身につくでしょう。
また、工作では、定規やコンパス、絵の具やガムテープなど、普通に生活している中ではあまり触れない道具も使います。道具の扱い方を知っておくことで、小学校に入ってからの図工にも抵抗なく取り組めるでしょう。学校での工作をスムーズに行えれば自信につながります。たとえ勉強や運動が苦手だったとしても、得意なことがひとつでもあると、子どもの学校生活の支えになります。

子供だけじゃなく、親も一緒になって工作を楽しもう

以上、工作で身に付く5つの子どもの力を紹介しました。
準備や後片付けまできちんと子どもに任せることで、工作活動はより快適なものになるでしょう。また、工作においては他人のやり方やアイデアを見ることも大切です。ときにはママも一緒になって工作を行い、「こんなものも作れるんだよ」「こんな風にするとうまくいくよ」などと、子どもの工作に新しい風を送り込みましょう。完成した作品がどんなものでも、まずは褒め、子どもが達成感や充実感を得られるようにしてください。

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