子供でも、大人でも勉強習慣で悩んでる方は多くいらっしゃいます。
「勉強する習慣が長続きしない。」「勉強する気が起きない。」
小さい頃から習慣化できている子どもは、勉勉強を苦痛に感じることはありません。ですが習慣になるまで出来ているのは稀なケースです。
「性格と同じで、大きくなってから変えようとしても簡単にいかない」と諦めてしまう人も少なくありません。
勉強が大事になった受験生にいざ「勉強しなさい!!」と言ったところでなかなか出来ない理由はそこにあります。
環境さえ整えてあげれば、勝手に子供は勉強するようになるのです。
大人でも継続した勉強習慣を手に入れることができます。そのヒントを紹介していきます。
勉強の習慣化が失敗する人の特徴
勉強の習慣をつけるのは難しいし、なぜか毎回失敗してしまうという方もたくさんいらっしゃいます。
実は失敗するのには必ず理由があります。この理由を知っているだけでも、勉強習慣が成功するかどうか大きな違いになります。
失敗してしまう人はどんな特徴があるのでしょうか。具体例を挙げて見ていきます。
【習慣化の失敗例1】勉強をした「成果」を見える化できてない
よくあるのが、頑張って勉強したけども、どれだけ勉強したのか可視化出来ていない人です。
日々勉強をして、毎日テストで成果を確認するわけではありません。また勉強の内容によっては1日で身につかないものもあります。
そうなると勉強がどこまで進んでいるのか、分からなくなってしまいます。
この見通しが立っていない人は勉強を習慣化するのに失敗しやすいです。
勉強はやった分だけ点数が取れるようになるわけではありませんが、昨日の自分より一歩進んだことがわかれば、自分を励ますことができます。
【習慣化の失敗例2】 勉強が嫌いな人
習慣化できない人の次の特徴に「勉強が嫌い」という人もたくさんいます。
テストで高得点を取るだったり、試験に受かる、スキルを身に着けるなど、目標達成のために勉強が必要と分かっていても「苦手意識」があると習慣化に時間がかかります。
勉強をしてひとつづつ知識が増えることが、目標に一歩づつ近づいているんだということに気付けると、ポジティブな感情に切り替えることもできます。
【習慣化の失敗例3】 根性で勉強続けようとする人
そして勉強の習慣化に失敗する最大の理由が、意識を高く保って勉強を続けようとする人です。
意外かもしれませんが、意識を高く保つのは非情に難しいです。勉強だけならいいですが日々の生活では対人関係など様々なことで気持ちが浮き沈みします。
その気持ちの中で毎日テンションを上げて、意識を高めて勉強するのは至難の業です。
意識を高める、やる気を出す、精神力を鍛える、集中力を研ぎ澄ます・・・こういった意識改革だけでは勉強習慣を作ることはできません。
勉強習慣をつけるための具体的方法
勉強の習慣を作るためのポイントは「脳を動かす仕組み化」です。
自分のために行動するかしないかの判断はもちろん脳がしています。習慣化が苦手な人は自分の脳を思ったように動かすことが出来ず、楽な方流れていってしまっている状態です。
やっても成果があるかわからないいつ終わるかわからないのは苦痛ですし、嫌いな勉強を無理にするものストレスになってしまいます。
ストレスを感じると脳は楽な方だったり、もっと楽しい事を始めようとします。
この思考の流れを変えるのが大きなポイントです。
どんな人であっても脳の機能は大きく変わりません。まずは取り組みやすいところから始めていきましょう。
【勉強習慣化の方法1】1番簡単な問題から始める
まずこれが1番効果がある方法です。どんな問題でもいいです。
「簡単な問題を解き始める事」
まず始める事です。5分でも10分でも構いません。体勢だって座ってても、寝ながらでもいいのです。
人間がもっともやる気になるのは「始めた時」です。これを知っていると知らないとでは習慣化するのに大きく差が出ます。
やるからにはしっかり勉強しようと意気込む必要はありません。その意気込みのせいで後回しにしたり、時間がある時にやろうとすると習慣化はできません。
まず「なんでもよいので始める」これが習慣化の鉄則です。
【勉強習慣化の方法2】勉強した事実を見える化する
更に習慣化を手助けするのが勉強の過程を見える化する事です。
「勉強した事で目標に近づいている。」
「今日も一日勉強を積み重ねられた。」
勉強した事実が視覚的に見える事で、自分で自分を肯定してあげることができます。
勉強の見える化で「自己肯定感」を高めていくことができます。自分がやっている勉強をポジティブに感じることで、勉強に取り組みやすい状況を作ります。
勉強の見える化は簡単なもので構いません。方法に決まりはありませんし、自分が管理しやすい方法が良いと思います。
- カレンダーで勉強した日を塗りつぶす。
- 目標までのスケジュールを決めて壁に貼り、出来たところを塗りつぶす。
- ガントチャートを作成して勉強の進捗を管理する。
仮にテストや試験があるといった時には、試験当日までに勉強することを確認しカレンダーに書いていきます。それを毎日塗りつぶしていくという方法です。
シンプルなようですがこれが最も管理しやすいです。目標が決まっている場合は、学生でもビジネスパーソンでも、この方法が取り組みやすいです。
【勉強習慣化の方法3】 勉強に集中できる場所を作る
子供が小さい時は、リビングや子供部屋で一緒に勉強するスタイルがサポートも出来ておすすめです。しかし、ある程度大きくなると宿題も自分でするようになります。
そこで重要なポイントはその場所が集中できる場所かどうかです。
リビングでも子供部屋でも集中できる環境であれば問題ありません。子供部屋は、一見良さそうですが子供にとって色々な誘惑が発生します。マンガやゲームなど。部屋にいるからといって勉強しているとは限りません。
「勉強するときはゲームや携帯などは親に渡す」や「勉強するときはゲームや携帯はリビングに置く」というルールを作りましょう。
リビングで勉強するときは、当然テレビを消してあげるなど大人の努力も必要です。
勉強習慣をつけるための親のサポート
ここからは子供が勉強習慣を身に着けられるように、親のサポートについてお話していきます。適切なサポートを行うことで、ある程度スムーズに習慣化できます。
まずここで注意しなくてはいけないのは「勉強を強制しない事」いくら親が熱心になっても勉強するのは子供です。無理やりやらせた学習は、ほとんど学習効果はありません。
親が出来着ることは、あくまでも子供のサポートです。そのことを念頭にサポート方法を見ていきましょう
勉強が楽しいと思わせる自己肯定感
勉強が「楽しい」と思わなければ、家庭学習は身につきません。子供達が「楽しい」と思うゲームは、皮肉にも永遠と続けることができますよね。
「楽しい」と思わせるポイントで重要なののは『自己肯定感を高めること』です。 『自己肯定感』とは、簡単に言うと自分に自信が持てるということです。
勉強が苦手な子供達は、周りから「何で出来ないの」「なぜ分からないの」「できが悪いね」と言ったマイナスの発言をされて育っているため自己肯定感が低い傾向にあります。
自己肯定感が低いと勉強だけに限らず、何に対しても「どうせ自分はできない」とネガティブになってしまいます。
この自己肯定感は子供の成長環境によって発生するので、私たち大人が子供達にどのように接するかで変ってくるので注意が必要です。
なるべく幼少期から成功体験をたくさんさせてあげてください。少しでも出来たら褒めてあげるのが大切です。勉強でも低学年の○付けは必ず花丸や100点を書いてあげましょう。花丸や100点の記憶は子供に自信を持たせます。
【勉強習慣が身につく方法①】 積極的に子供を褒めよう
子供達は、親や先生に褒められると嬉しくなって「もっと褒められたい」という気持ちからやる気が芽生えます。
この承認欲求は成長段階にはとても必要な事です。褒めすぎてもいけませんが、頑張ったときや結果を出せたときにはしっかり褒めてあげましょう。
大人でもそうですよね。文句や揚げ足ばかりとられていたらやる気は起きません。褒められて期待されていると成果を出したいと思うはずです。「頑張っているね」「すごいね」など自分も言われたら嬉しい言葉をどんどん子供達に伝えて下さい。
【勉強習慣が身につく方法①】 タイムスケジュールを作る
学校に行けば毎日6~7時間授業で長い時間勉強を頑張れます。それは時間割があるからです。帰宅後のタイムスケジュールがあれば、それに沿って動くので本人も家族も楽です。塾がある日やない日でも変りますし、学校が休みの土日でも変ってきます。手書きでOKなので3パターンほど作ってみましょう。
タイムスケジュールを作るだけで無駄な動きがカットできて効率があがります。親や周りの大人はすぐ「勉強しなさい!!」と言ってしまいがちです。
この言葉が子供達のやる気を無くしてしまっていることは言うまでもありません。タイムスケジュールは低学年であれば一緒に作ってあげましょう。
中学生なら自分で考えさせてタイムスケジュールを作らせます。自分がしっかり考えて作ったスケジュールなら実行も出来るはずです。カレンダーの裏でもコピー用紙でもいいのでスケジュールを書いて家族が見るリビングに貼りましょう。
勉強内容を定着させる為に必要な事
忘却曲線でも言われているように、1日寝ると前の日のことは7割程度忘れてしまいます。脳の中で大切と思われない物は記憶に残りません。
苦手な教科や嫌いな先生の授業が頭に入らないのはそこにあります。記憶を定着させる為には2つの行動が大切です。
1つ目は繰り返し復習するということです。毎日の復習・土日に1週間分の復習を繰り返すだけで定期テストの点数がアップします。間違えた問題は何度も何度も繰り返して復習しましょう。
2つ目は2週間続けるということです。脳科学では何かの習慣づけするためには2週間続けると定着しやすいと言われています。とりあえず毎日タイムスケジュールを使用して勉強を2週間続けてみましょう。
勉強を習慣つける為のヒントを紹介していきました。どれも手軽にできるので是非参考にしてください。