子どもの学び・教育

小学生の家庭学習の時間はどれぐらい?家庭学習を始めるタイミングとおすすめの学習方法

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chi93さん【育児コラムライター】

教育大卒で小学校・中学校・高校の教員免許を持っている、元小学校教員。現在は5歳の娘と3歳の息子をもつママさんライター。子供の教育・成長・発達といった情報を発信しています。「初等教育(小学校教育)」と「音楽」を専門分野としており、子育ての悩みを抱えるお母さん達へ、実践的な育児・教育方法をご紹介しています。

「学校の勉強が難しくなってきているのにこれまで通り宿題だけでいいの?」
「前学年の勉強を忘れている気がする」

このような不安を感じ、子どもに家庭学習を始めさせたいと考える保護者が多いです。塾や家庭教師に頼めばプロに勉強を見てもらえますが、時間や費用の面からなかなか踏み切れないこともあるでしょう。

そんなときは、自分でできる家庭学習を始めてみてはいかがでしょうか。今回は家庭学習について、始めるタイミングやおすすめの家庭学習法を紹介します。

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【学年別】家庭学習の適切な時間

小学校の各学年で理想とされる家庭学習の時間は「学年×15分」または「学年×10分+10分」と言われています。この計算式に当てはめて家庭学習の時間を算出すると、

1年生…15~20分

2年生…30分

3年生…40~45分

4年生…50~60分

5年生…60~75分

6年生…70~90分

ということになります。もちろん、個々の能力や勉強の密度にもよるので、ひとつの目安として考えましょう。

学校からは毎日宿題が出されますが、先生によって出される量が違ったり、日によって量にバラつきがあったりします。「学校から出される宿題だけではこの勉強時間を越えないな」と感じ始めたら、勉強以外の家庭学習を始めるタイミングです。

家庭学習では宿題以外にも勉強した方がいい

小学校中学年~高学年頃になってくると、宿題以外の勉強を考えた方がいいでしょう。なぜかというと、中学校、高校そして大学へと進学するにつれて「自分で勉強する力」が必要になってくるからです。

例えば中学校では、各教科の宿題に「予習」「復習」とだけ書かれることがありますし、高校生になったら宿題さえ出ず、テストに向けて自分の力で勉強を行う必要が出てきます。大学になれば「勉強をしなさい」と言ってくれる先生もおらず、全て自己責任で単位を取得することになるでしょう。

そんなとき、どんな勉強をすればいいのかが分からないと、十分に勉強を行えず、学力に伸び悩んだり、単位を取得できなかったりしてしまいます。

小学生の間から、自分で勉強の内容を見付ける練習をし、家庭学習を行う習慣を身に付けておきましょう。

しかし、そもそも宿題をやりたがらない場合は、子どもの性格や学習環境によってはそれが難しいこともあります。そこで、子どものやる気を引き出す5つの働きかけも紹介しています。

家庭学習にはなにをすればいいのでしょうか。次項から、おすすめの家庭学習法を紹介します。

家庭学習に、教科書やドリルを使う

最も手軽に始められる家庭学習は、学校で使っている教科書やドリルの問題を解き直すことです。前学期、前学年のドリルを捨てずに取っておいて、宿題の後の家庭学習に使用しましょう。

同じ問題を何度も解き直すことで短期記憶が長期記憶に変わり、いつまでも忘れにくくなります。このように学習の定着を図ることが、学力向上の第一歩です。特別な費用も掛かりませんし親としては助かりますが、子どもにとっては飽きを感じやすい家庭学習法でもあります。

もし学校の勉強でつまずいてしまっていても、慌てずサポートしてあげることで、子どもはメキメキと学力を伸ばすことができます。

市販ドリルを購入する

次に手軽なのが、書店で販売されている市販ドリルを購入することです。数多くの出版社が学習用ドリルを販売しているため、好みのドリルを選ぶことができます。

かわいいキャラクターが解説してくれるもの、カラフルなもの、逆に白黒のシンプルなものなど様々な個性があるので、子どもと一緒に書店へ行き、手に取って選ぶようにしましょう。

もしかしたら、「そんなドリルで勉強になるの?」と思うようなものを選ぶかもしれませんが、まずは子どものやる気が続くことを第一に考えてください。

また、学校で使用している教科書によって若干内容が異なりますから、教科書の出版社をきちんと確認してから購入しましょう。

市販のドリルは答えや解説もしっかりとしたものが付いているため、親もサポートしやすいです。

通信教材を始める

市販ドリルよりも少し価格が高くなりますが、通信教材もおすすめです。学校の進度に合った内容の教材が毎月届くため、復習だけでなく予習としても使用することができます。

毎月提出する課題が用意されていることがほとんどで、ごほうびにもらえるシールを集めるとプレゼントと交換してもらえるなど、子どものやる気を長続きさせてくれるような工夫がたくさんあります。

教材の内容もカラフルで、読み物感覚で楽しめるようなコラムやマンガが載っています。また、付録として付いてくる学習用トイも人気で、遊び感覚で勉強ができます。

逆に、学習用トイがないことを売りにしている通信教材もありますので、お試し教材を取り寄せるなどして、子どもに合ったものを選ぶようにしましょう。

またプログラミング学習は近年需要のある通信教育です。中でも「ロボットプログラミング」は子供が楽しく取り組める学習方法として人気があります。

子供が前向きになれる環境が大切

以上、家庭学習を始めるタイミングやおすすめの家庭学習法について紹介しました。いきなり塾や家庭教師を始めることに抵抗がある場合は、まずは自分でできる家庭学習から取り組んでみましょう。勉強ができる環境を整えることも大切です。

そして家庭学習を始めるときは、最初から完ぺきを求めるのではなく、「1ページだけ」「5分だけ」から行いましょう。スモールステップを設定し、目標をクリアする喜びや達成感を味わうことが大切です。

少しずつを繰り返すことで、次第に勉強時間を延ばすことができるでしょう。子どもの自主性と親からの働きかけのバランスを取り、子どもをサポートしていきましょう。

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