子どもの学び・教育

2歳で覚える「ひらがな」の教え方。“遊び”使った学習方法。

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この記事を書いた人
いしみほ さん【育児コラムライター】

社会福祉学を専攻し、保育士・幼稚園教諭の資格を持つ育児コラムライター。社会福祉学部では「家庭環境ごとの子どもへの支援の必要性」や「北欧各国の福祉と教育」を学んだ知見を活かしコラムを執筆。2人のお子さんを育てながら、執筆の他にハンドメイド作家(タティングレース、イヤリングなど)としても活動中。

「子どもにどうやってひらがなを教えたらいいんだろう…?」そんな悩みを持っている親御さんは意外と多いものです。特に幼稚園や保育園で周りの子が
ひらがなを読み始めていると“うちの子、大丈夫かな…”と心配になることもありますよね。

今回は子どもがひらがなに興味を持てるような“遊び”について、保育士の私が家庭で2歳の娘に実際にやってみた方法を具体的にお伝えしたいと思います。

ひらがなを教える“準備”ができているか考えての決断

私が娘にひらがなを教え始めたのは2歳8ヶ月の頃でした。発達過程を考えれば「早すぎる」と捉えられる年齢だと思います。

一般的には小学校1年生でひらがなの読み書きが始まるので、6歳ごろまでにひらがなが読めれば十分というのが保育士としての私の意見です。

では、私がどうして“まだ2歳の娘にひらがなを教えたのか”というと、ひらがなを教える“準備”ができていると感じたからです。その判断条件は3つありました。

絵本が大好きでひらがなに興味がある

娘は絵本が大好きな子でした。1歳半で好きな絵本を持ってくるようになり、2歳を少し超える頃には、毎晩3冊以上の絵本を持ってきて、好きな絵本のフレーズを一緒に口ずさむほどでした。

とはいえ、絵本が好きでも、ひらがなに興味を持てるかどうかというのは別の話です。ですので、教えるべきか、もう少し待つべきか悩みました。

しかし、時々、絵本のひらがなを見て指を指して「なに?」と聞いてくることもあったので、文字に対しても興味がある様子でした。

悩んだ末、純粋に興味を持っているなら、大人が線引きをして「まだ2歳だし無理」と言う必要もないかなと思うようになりました。

言葉の理解が早くよく喋る

娘は2歳の頃から言葉の理解が早く、よく喋る子でした。2歳で「おかあしゃん、あれみて、きらきらしてる」という3語以上の言葉が出る子でした。

また「ゴミを捨ててきて」とお願いすると捨ててきてくれたり、「洗濯するからもってきて」というと服を持ち歩いたり言葉の理解もかなり進んでいました。ですので、聞いたことを行動に移せるなら、教えることは可能だと判断しました。

ひらがなではなく“ひらがなパズル”に興味を持った

上記2つの理由に加え、娘にひらがなを教える決定打なったのは “パズル”でした。娘は2歳の頃がちょうどパズルブームで、型はめや10ピースくらいのパズルが大好きでした。そして、たまたま書店に並んでいた“ひらがなパズル”を見つけて興味を示したのです。

“2歳児に与えるには早すぎかな…?”とは思ったのですが、「子どが興味を持ったことは大事にしよう」という夫婦の子育て方針もあり購入しました。結果的にこのパズルをきっかけにひらがなを教えることとなりました。

2歳から始められるひらがなを覚える“遊び”

「娘にひらがなを教えてみよう」と思った私でしたが、相手はイヤイヤ期真っ只中の集中力のない2歳児。こちらが必死に教えると逃げてしまうだろうというのは薄々感じていました。

そこで、娘が興味を持てるようにあくまで「遊び」の一環としてやってみることにしました。下記に私が実践した遊びを具体的にご紹介します。

ひらがなパズルで楽しみながら教える

何もないところから教えるのは難しかったので、書店で購入したパズルを利用しました。(「あ」~「ん」までのひらがなと、そのひらがなに関する絵が書いた簡単なもので、1000円位でした。)

私が娘とやった遊びの手順は以下のようなものです。

<パズルを利用したひらがな遊びのやり方>

  1. 大人が“ひらがな”を選び、子どもに“絵”を選んでもらう
  2. 1を繰り返し、絵を探すことに慣れてきたら、3回に1回くらい子どもの好きな絵の“ひらがな”を一緒に探す
  3. 大人が“絵”をはめ、子どもが“ひらがな”を探す

こんな感じでパズルをやるようにしました。始めた頃はもちろん1しかできないですが、少しずつ2や3の遊びもできるようになっていきました。

また、2歳児は集中力もないので娘が飽きてしまったら「はい、おしまい」とすぐに止めるようにしました。大人としては完成させたくなりますが、ここで無理強いすると逆効果だと割り切って、違う遊びに切り替えるようにしました。

100均ラベルで家の中のものをひらがなでラベリング

いくつかひらがなを覚えてきたら、100均一で買ってきたシール式のラベルを買ってきて色んなものをラベリングしました。

例えば「すいはんき」と書いたラベルを炊飯器に貼ったり、「てれび」と書いたラベルをテレビに貼ったりしました。

ここで工夫したのは、“2歳児の目線に届く場所に貼る”ということです。あまり高い場所だと見つけることもできないので、子どもの目線をよく確認して貼り付けました。

貼り付けた後、娘はすぐに全てを読めるわけではありませんが「てんとうむしの“て”だー」「すいかの“す”があったー」と1文字分かるだけでもとても嬉しそうでした。

「あ」から始まる言葉ゲームで教える

3歳を過ぎてくるとひらがなをかなり覚え始めたので、最初はしりとりをしてみました。しかし、3歳児は言葉で言えても頭の中で文字を思い浮かべることがかなり難しいようでした。

そこで「“り”から始まる言葉はなーんだ?」と言ってみたところ「りんご!」とわりとすぐに答えられたのでこちらの方法にしました。

何もいらず時間も潰せるので、家だけでなく、病院やレストランでの待ち時間や、電車やバスの中などでもやっていました。

濁点を覚えるためにお絵かきボードでクイズ

「あ」~「ん」ひらがなを覚えてきても、娘は濁点が読めませんでした。そこで、お絵かきボードを利用してクイズ形式で出題することにしました。

<お絵かきボードクイズのやり方>

  1. 「りんご」という文字をお絵かきボードに書く
  2. 娘は「りんこ」と読む
  3. 「惜しい!」と言って、ひらがなの横にりんごの絵を描き「赤くて甘い食べ物だよー」とクイズのように出題する

こんな感じで教えていきました。ここでも、楽しむ要素が強くなるように最初は濁点なしの「さる」など短い文字から開始し、徐々に濁点をつけ、長い単語を書くように段階を踏んでいきました。

また、娘の名前を書いたり、娘が好きな食べ物を書いたり、私や夫の名前を書いたりして興味が持続するように工夫しました。

1年間の遊びを通じて、娘はひらがなを覚えました

こんな遊びをちょこちょこやって1年が経ち、娘は3歳8ヶ月となりました。
今では看板の「うどん」や「とんかつ」などの文字が読めるようになってきました。

また、絵本のタイトルを読めるようになって、中身も本当に一部ですが、読むようになってきました。また、図書館でよそのお姉ちゃんに絵本を読んでもらった経験が最近あったせいか、下の子に赤ちゃん用の短い絵本を読む姿を目にするようになりました。

ひらがなを覚えただけでも、子どもにとっては見える景色が今までと違うようです。あちこちでひらがなを見つけては読むようになってきました。

ひらがなを教えたこの一年で親の私が得た“学び”

正直なところ2歳で教え始めた時は“早すぎたかなぁ…”と思うこともしばしばでした。しかし、ひらがなが読めるようになったことで、娘の世界はまた一つぐんと広がったようで私も嬉しい気持ちになりました。

親が子どもの限界を決めてはいけないと思うとともに、やはり、子ども自身の興味は大切にするべきだなと学んだ1年でした。

【まとめ】子供が興味のあるものから入ると覚えが早い

いかがでしたか?今回は2歳の娘にひらがなを教えるためにやった遊びをご紹介しました。あなたがもしお子さんと楽しみながらひらがなを覚えたい時は、参考にして頂ければ幸いです。

ひらがなやカタカナ、数字などは“子どもに早く覚えて欲しい”と思うのが親の本音だと思います。ですが、子どもが興味を持っていないのに教えるのはなかなか難しいものですよね。

私の近所には、3歳でカタカナとひらがなを全部読んでいた男の子がいました。驚いてその子のお母さんに「どうやって教えたの?」と聞いてみたら、「ポケモン図鑑でいつの間にか覚えた」と教えてくれました。

その子はポケモンが大好きで、お母さんと一緒にポケモン図鑑の文字を読んでいるうちに、ひらがなとカタカナの両方を習得したそうです。

きっとその子にとって「ポケモン」という興味と「お母さんが教えてくれる時間」が宝物だったのだと私は思います。

私も普段から子どもの遊びをかなり意識していますが、ついうっかり“熱”が入ってしまって、子どもがサーっと逃げてしまうことがあります。そういう時は「“子どもの興味”ではなく“親の気持ち”が勝ってしまっているんだ」と反省してばかりです。

ひらがなに限ったことではなく、何事もやはり子どもの「好き」に寄り添って学んでいくことが大切なのだと思います。

焦ることなく、子どもの興味を尊重し、楽しんで覚えていけるように心がけていきたいですね。

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