子どもの学び・教育

STEM教育と「創造性」の関係は?幼児期の発見・理解・創造する力

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この記事を書いた人
夏野 新さん【心理カウンセラー】

虐待防止や家庭環境についての専門家。心理カウンセラーの資格を活かしながら「妊娠、出産、育児」といった女性向けのサポートをするための情報を発信しています。2児の子どもを育てながら、2019年には自身の書籍「世界が変わる! アダルトチルドレンの自己観測」を出版し、悩みを抱えるご家庭への問題解決に尽力しています。

STEM教育(ステム教育)という理念を知っていますか?STEM教育とは、幼児期や学童期など、低年齢のうちからITの技術やロボットプログラミングなどに触れる教育方法のことをいいます。

海外では既に国の教育プログラムとして組み込まれているもので、日本でも徐々に注目が集まってきているものです。

この記事では、STEM教育がこれからの日本や子どもたちにとってなぜ必要なのか、そして個々の家庭でどのように取り入れていけばよいのかを詳しくお伝えします。

STEM教育とは何?考える思考をつける幼児教育

STEMは、次の4つの分野を総括した言葉です。

  • Science(科学)
  • Technology(技術)
  • Engineering(工学)
  • Mathematics(数学)

この各頭文字をとって、STEM教育と名付けられています。目まぐるしく進むIT化に適応できる人材をつくるために必要な教育システムです。

AI化が進み、これまであった職業の多くが今後なくなるともいわれていますよね。事務作業や接客業などはAIにとって代わられていくことが容易に予想できます。

しかし、仕事や生きる道がなくなっていくのではなく、今後はAIを操作できたり新しいシステムや仕組みをつくったりする人材が必要になってきます。

そのためには、これからの子どもたちには自分で考え、アイデアを生み出し、決断や実践のできる「思考力」を育てる必要があるのです。

STEM教育は単純にITやグローバル的な教育をすればいいというものではなく、子どもの独自性や考える力を伸ばすという、とても重要な意味合いをもつ教育になります。

なぜ、幼児期からのSTEM教育が必要なの?

幼児期からプログラミングやロボット工学に触れる機会を増やしている家庭も少なくありません。「そんなに早くからSTEM教育を取り入れる必要があるのか?」と疑問に思う方もいるかもしれませんね。

現代では、幼児期からスマホやタブレットに触れることができる時代です。たとえそれが、知育ゲームや動画の視聴であっても、実は子どもは自分で思考しながら成長している部分があります。

これまではテレビや絵本などの一方的に受信するような娯楽が多かったのに対し、現代では「自分で操作する」「理解する」「組み合わせる」といった手順を踏むことができるようになりました。

自分で操作して楽しめる遊びは「自分で考える」ということを必ずします。自発的に求めたり、学んだり、理解したりするというプロセスを必ず踏んでいるのです。

幼児のスマホやタブレット使用にはまだまだ賛否両論あり、管理も当然必要です。

ただ、小さいうちからIT技術に触れることには大きなメリットもあると考えてよいでしょう。

もちろん、STEM教育は電子的な危機を使わない知育おもちゃでも実践できるため、低年齢のうちから日常的に取り入れることも十分可能です。

STEM教育の本質は「独自の創造性」を高めること

STEM教育は、単にテクノロジーを習得することが目的ではありません。その根底には「独自の創造性を高める」というねらいがあるのです。

STEM教育の根本理念は、子どもが生きる上で非常に大切な力を養うことにあります。

  • 自発性
  • 判断力
  • 創造性
  • 問題解決能力

知識や技術を「教わって、覚える」という単純な構造ではなく、自発的に学び取ることや発見する力、何かを生み出すこと、問題を解決するための思考力なども鍛えることができます。

これは子どもが将来仕事に困らないためという視点だけではなく、より人間らしく人生を楽しむことができるようにするためにも重要な考え方です。

これまでの日本の教育は古い?

これまでの日本の教育は、先生が幼児や児童に物事を教え、それを聞いたり書いたりして覚えるというのが一般的でした。勉強するというのは、何かを覚えることだと思っている方もまだまだ少なくありません。

しかし、テクノロジーを使いこなす人材はこうした一方的な学びだけをしていても育たないのです。学校教育でもプログラミングが必修化し、パソコンやタブレットを取り入れた学習も増えてきてはいます。

ただし、日本の今の教育プログラムを世界規模で比較すると、STEM教育に関してかなり遅れていることがわかります。

現在の学校教育でITやグローバル的な教育を進めるには、難しい課題が多すぎます。

そこで、各家庭で必要に応じたSTEM教育を取り入れ、時代に合った学びの機会を増やしていくことも大事だと考えられるようになってきているのです。

幼児からSTEM教育を取り入れるにはどんな方法があるの?

STEM教育をはじめるのに、早すぎることはけっしてありません。

親も子も当たり前にIT機器を使う時代ですから、幼児期から家庭でできることを進めていくことで生活も教育も豊かになります。

幼児には思考力を育てる知育おもちゃ

テクノロジーに触れるのは大切、とはいえ未就園児にスマホやタブレットを与えることには不安が大きく、依存性の心配もあります。

幼児期には、電子機器を使わない「思考力を育てる知育おもちゃ」でSTEM教育を取り入れるのもおすすめです。学研やくもんなどの国内メーカーから海外製品まで幅広く選べるので、一度チェックしてみましょう。

幼児対応のロボットプログラミング教材

幼児期の子どもには、ロボットプログラミングの教材も人気です。ブロックや積み木のような自分で自由に組み立てて遊ぶのが好きな子どもに最適。

「自分で組み立てたものが動く」という感動や成功体験を重ねることも子どもにとって重要な教育です。通信教育や、単体のキットなど形式はさまざまですので、お子さんの年齢や好みにあわせて選んでみましょう。

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