育児と向き合う

ママ友付き合いをしない方法は?「保護者」としての役割を考えよう!

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この記事を書いた人
夏野 新さん【心理カウンセラー】

虐待防止や家庭環境についての専門家。心理カウンセラーの資格を活かしながら「妊娠、出産、育児」といった女性向けのサポートをするための情報を発信しています。2児の子どもを育てながら、2019年には自身の書籍「世界が変わる! アダルトチルドレンの自己観測」を出版し、悩みを抱えるご家庭への問題解決に尽力しています。

子供を設けると、多くの人が「ママ友付き合いが始まるのか……」という何ともいえない不安に駆られます。これには、やはり「ママ友は怖い」「ママ友付き合いは難しい」というイメージがついているからでしょう。

そんなマイナスイメージを持っている人は、無理にママ友付き合いを頑張ろうと意気込む必要はありません。頑張ろうとすると余計に難しく感じてしまうもの。基本的にママ友がいない状態で、よりよい育児をする方法を考えるのも一つの手です。

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ママ友付き合いをしないでも、育児はできるの?

ママ友がいなくても、育児はできます。信頼できるママ友ができれば、それは素晴らしいことです。しかし、ママ友がいない状態での育児と、ママ友関係に振り回されながらの育児では、どちらがいいかというと……答えは前者の方ではないでしょうか。

「ママ友がいないと、子供が幼稚園や保育園で孤立するのでは?」と心配する方もいますよね。しかし、多くの場合子供は園で自分の好きな友達を見つけることができます。親が仲良くしたいママ友と、子供が仲良くしたいお友達は全く別であるパターンはとても多くあるのです。

ママ友がいなくても、しっかりと常識を持って、育児に対して真摯に向き合っていれば問題ありません。しかし一保護者として、その常識や子育てに関する情報をどうやって身に付けていくかを、考えてみましょう。

ママ友付き合いをしない子育てのコツ

ママ友付き合いをしないと、どうしても孤立してしまったり、孤独感を感じたりすることがあります。また人との交流で得られる情報も多いため、それが入ってこないのは少々問題です。この問題をクリアするためには、以下の3つのことを考えておきましょう。

相談できる人を持つ

ママ友がいないと、相談できる人がいないために孤立し、子育ての悩みが行き詰ってしまうという心配もでてきます。相手はママ友でなくても構いません。必ず誰か頼れる存在になってくれる人、話せる人を作っておきましょう。

・夫
・自分の親兄弟
・支援センターや幼稚園、保育園の先生
・子育て経験のある自分の友達

孤立はとても怖いもので、ストレスの吐き出し口や育児の方向性が分からなくなって問題が生じる危険性があります。必ず誰か信頼できる相談相手を探しましょう。

育児に関する情報を求める

ママ友同士の交流では、悩みの共有だけでなく、情報交換ができることも大きなメリットです。育児に関する情報や地域のことは、ママ友を通じて知ることがとても多いものです。ママ友との交流がない場合、このような情報を得るには、自分から情報を求めることが必要です。

・地域の行事に参加する
・ご近所の方とあいさつや立ち話などに応じる
・子育て講演会などに参加する
・子育てに関する書籍を読む

このように、ママ友がいない・欲しくないのであれば自分だけでできる方法で情報を仕入れてほしいです。育児には正解がないため、たくさんの情報や意見を見聞きし、それを自分の価値観で精査していくことが必要です。自分一人だけでは迷うことも、悩むことも多いはず。そんなときは、できるだけ多くの情報を仕入れて、どの方法や考え方が自分に合っているかしっかり考える時間を持ってみてください。

子供が成長してからのことを頭に入れておく

子供が成長して、小学校くらいに上がると子供だけで出かけたり、誰かのお家に遊びに行ったりする機会も増えます。この時に、全く誰の親とも面識がないようだと、少し心配です。
もし子供が返ってこない、どこに行ったか分からないなどのトラブルが発生したとき、親同士の交流があれば「うちの子を見なかった?」「〇〇ちゃんと一緒に行くと話していたけど、何か知りませんか?」というように、情報を求めたり協力を仰いだりすることができます。

子供の友達ことを知っておく、地域の情報をしっかり仕入れるということは、子供が成長したときに必ず役に立つことです。いわゆる「ママ友付き合い」はしなくてもよいですが、保護者として多少の交流を持っておくことは、ゆくゆく必要になってくるのではないでしょうか。

ママ友付き合いをやめたい人は「保護者」としての付き合いを!

「ママ友」とは、言い方を変えると「保護者」です。ママ友付き合いという言葉のニュアンスには、親同士が楽しく仲良くするという雰囲気がありますよね。そういったことは、あなたが必要ないと思えば必要ないです
しかし、保護者としての立場からみると、子供の友達の親と面識を持つことや、挨拶や立ち話程度の交流により良い印象を与えておくことは必要です。
ママ友ではなく、保護者としての付き合いをするように頭を切り替えると、気持ちも楽になりますし、必要性も見えてくるのではないでしょうか。

保護者としての立場であれば、集団化する必要もありませんし、相手の親に媚びる必要もありません。親同士の付き合いは、仲良しごっこではなく「困ったときに助け合える」「情報交換して子供を守る」ということが本来の目的なのです。

そのためには、一切の交流を遮断するのではなく、自分から情報を求めることや、相談できる相手を探しておくような手配は必要だといえます。

▼ママ友とのお付き合いに疲れてしまったら

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