育児と向き合う

ママ友トラブルは無理して近づくから起きる。距離感を意識して回避する

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chi93さん【育児コラムライター】

教育大卒で小学校・中学校・高校の教員免許を持っている、元小学校教員。現在は5歳の娘と3歳の息子をもつママさんライター。子供の教育・成長・発達といった情報を発信しています。「初等教育(小学校教育)」と「音楽」を専門分野としており、子育ての悩みを抱えるお母さん達へ、実践的な育児・教育方法をご紹介しています。

公園や子育てサークルへの参加、幼稚園・保育所に通い始めることで始まる「ママ友付き合い」。本当に仲の良い友だちができることもありますが、思わぬトラブルに巻き込まれることも…。どうしてママ友トラブルは起こってしまうのでしょうか?回避方法はあるのでしょうか。
ママ友トラブルに巻き込まれないための、回避法4つを紹介します。

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ママ友とのトラブルの原因は距離感

ママ友トラブルに巻き込まれると「無視される」「悪口を言われる」「噂を流される」という、ママにとってつらい状況になることも。また、ママ友トラブルの影響で子どもが仲の良いお友だちと遊べなくなったり、最悪の場合いじめに発展したりする可能性もあるので、ママは特に心配してしまいます。
そんなママ友トラブルの最も大きな原因になるのが、“距離感”の取り間違い。家庭にはそれぞれ、「住む場所」「生活状況」「職業」などの環境の違いがあります。ところが、その生活環境の違いに配慮せず付き合うことで、「子ども同士のケンカ」「子どもを預ける・預かる」「家に遊びに行く・来てもらう」「SNSにまつわるトラブル」をきっかけにトラブルに発展します。それだけでなく、「急に馴れ馴れしくしてしまった」「こちらは仲良しだと思っていたのに、相手はそう思っていなかった」など、距離感の取り方を間違えるとトラブルの原因になる可能性が高まります。ただ、逆に言うと、「付かず離れず」の上手な距離感の取り方が分かれば、ママ友トラブルを回避できる可能性がぐっと上がるでしょう。

気の合うママ友に出会える方が珍しい

「ママである」という共通点はあったとしても、ママの人間性だって多種多様。心から気を許せる仲の良いママ友に出会える方が珍しいと考えてください。心理学で有名なアドラーの言葉に、「10人の人がいるとしたら、そのうち1人はどんなことがあってもあなたを批判する。あなたを嫌ってくるし、こちらもその人のことを好きになれない。そして10人のうち2人は、互いに全てを受け入れ合える親友になれる。残りの7人は、どちらでもない人々だ。」というものがあります。どんな振る舞いをしても嫌われるなら、仕方ないと思えます。嫌ってくる一人のことを考えるのではなく、気の合う2人、またはその他の7人との付き合いを大切にしましょう。

ママ友がいなくても学校で困ることはない

「学校行事の情報が分からないかもしれない」「クラスの様子が分からないかもしれない」という不安から、無理にママ友を作ろうとすることが、ママ友トラブルの原因になることもあります。心のどこかで「合わないな」と感じるママ友と付き合うことは疲れますし、ささいなすれ違いからトラブルに発展しやすくなります。毎日の持ち物や宿題、学校行事の案内については、連絡帳やお手紙などでお知らせがあるから大丈夫。学校の先生が、ママ友がいる人・いない人で区別することはありません。必要な情報は同じようにもらえますので、安心してください。

ママ友トラブルにならない距離感の作り方

狭い世界の中で悪質化しやすいママ友トラブル。トラブルを回避するための距離感の作り方を紹介します。

笑顔であいさつ

全ての基本となるあいさつ。ママ友付き合いでも大切にしましょう。仲の良いママだけでなく、幼稚園や保育所の送迎ですれ違うだけのママ、授業参観で初めて見かけたママなど、あまり関わりがない人にも積極的にあいさつできるのが理想です。人間付き合いは第一印象が大切です。まず笑顔であいさつすれば、相手も「悪い人ではなさそう」と感じてくれます。噂の種にならないような、クリーンなオーラを出しておきたいですね。笑顔であいさつをしていれば、ちょっとした世間話をしたり、子どもの話をしたりするきっかけにもなります。新しいママ友の輪が広がるかもしれません。

悪口には近づかない

どんな場所にも、噂好き、悪口好きの人がいるもの。できるならば、そういった「トラブルメーカー」には近づかない方が無難です。目立つママは力をもっているので、うまく付き合うことができれば順調なママ友ライフを送ることができますが、ちょっとしたきっかけでトラブルになれば一気に仲間外れになることも。常に気を遣いながらママ友付き合いを行わなければならないかもしれません。
また、たとえ自分は悪口を言っていなくても、悪口を言っている空間にいるだけで「あの人は悪口を言う人なんだ」という印象をもたれてしまいます。悪口や噂話をしないのはもちろん、そういった空間には近づかないことが大事です。

親切や褒め言葉は相手に返す

人間は、相手にした親切はよく覚えていても、してもらった親切には意外と気付きにくいもの。「転んだ子どもに声をかけてくれていた」「子どもが話しかけたとき、応えてくれていた」「行事予定を教えてくれた」など、本当にちょっとした親切にも敏感に気付けるようにしましょう。そしてお礼を言うのはもちろん、してもらった親切は相手に返す心づもりで。なにかフォローが必要そうな場面に出くわしたら、積極的に手を差し伸べてください。
また、ママの行動や子どもの容姿、夫についてなど、なにか褒められたら、すぐに褒め返しましょう。お世辞だったりうらやましがったりしている気持ちから出た褒め言葉を受け取ったままにすると、妬みにつながる可能性があります。少し謙遜しながら相手の良いところを褒め返すと、相手も嬉しい気持ちになります。ママ友とは対等な関係づくりを心がけましょう。

自分の意見をしっかりもつ

「敵を作りたくない」と思うあまり、誰に対しても下手に出て「うんうん」とうなずき続けてしまうことがあります。本意でないことも受け入れ続けると、そのうち自分の発言に矛盾が起きて「あの人にはこう言っていたのに」なんていうトラブルになることも。八方美人は辞めて、自分の意見をしっかりともつようにしましょう。特に一対一で話しているときには、自分の考えが大切です。「そうなんだ、わたしのときはこうだったけどな」「なるほど、そういうこともあるんだね」など、相手の言うことを受け入れつつも「わたしは違う考えだよ」ということをやんわり伝える表現がおすすめです。

無理に仲の良いママ友を作らなくても大丈夫

以上、ママ友トラブルに巻き込まれないための、回避法4つを紹介しました。
ママ友は普通の友だちと違い、子どもの成長と共に疎遠になることがほとんどです。もちろん中には子どもを抜きにした一生の友だちとなれる場合もありますが、このときはママ友トラブルの心配など必要がないくらいの信頼関係が築けるはずです。
仲の良いママ友を作らなきゃ、ママ友から嫌われないようにしなきゃ、と気負い過ぎなくて大丈夫。子ども同士が仲良くなることがきっかけに、ママ友付き合いが始まることもあります。肩の力を抜いて、自然な人間関係を築くように心がけてください。

▼ママ友とのお付き合いに疲れてしまったら

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