育児と向き合う

「小学生の子育て」叱り方を変えて、悩みを軽くする方法

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この記事を書いた人
夏野 新さん【心理カウンセラー】

虐待防止や家庭環境についての専門家。心理カウンセラーの資格を活かしながら「妊娠、出産、育児」といった女性向けのサポートをするための情報を発信しています。2児の子どもを育てながら、2019年には自身の書籍「世界が変わる! アダルトチルドレンの自己観測」を出版し、悩みを抱えるご家庭への問題解決に尽力しています。

小学生になると、自分で登下校をするようになり、自分達だけで遊びに出かけるようになり、体力的にとても楽になります。

その反面、これまでのような接し方ではうまくいかないことや、反抗的な態度を示すようになるのが、小学生の悩み。

この「今までになかった様子」が顕著に表れることで、小学生の子供を持つ親御さんが「育児ノイローゼ」になりかけてしまうことがあります。

この記事では、小学生の親御さんを持つ方に向けた「小学生の扱い方」をお話していきます。

小学生の頭と心で起こっていること

小学生になると、親から離れて自分で行動することがこれまでよりも多くなります。それによって、子供の頭と心がどんなふうに成長しているのか、視点を変えてみてみましょう。

小学生は自分の頭で考え、自分で行動する

小学生になると、朝家を出てから、午後家に帰ってくるまでの間、ほとんどが自分で考えて自分で行動する日々になります。

もちろん担任の先生の目が届く時間もありますが、休み時間や登下校中、また帰宅して遊びに出かけた先などは、すべて自己責任で動いています。

これは、素晴らしい成長であると共に「親から離れて自分で行動できる」という過信が伴うともいえます。

まだまだ親に面倒をみてもらうべき存在でありながらも、ある程度は自分で考え自分で行動できる。この過信が「反抗」「反発」に繋がり、親から見ると行動と現実のギャップに腹が立ってしまうのが悩みですよね。

小学校や友達の前での、別の顔がある

小学生になると、親の知らない一面や親には見せない、友達の前での顔や立場というものができつつあります。

これを守ることも、子どもの自我形成に大きなプラスの要素となっているのではないでしょうか。

親としては、子供のことは全て知りたいし、把握しておきたいと思うもの。

しかし現実は、その2面性をうまく使い分けることで、ひとりの人間として成長していく部分が大きいと考えられます。

小学生になると、手を抜くことを覚える

小学校中学年にもなると、手を抜くことを覚え始めます。今までは何事にも全力投球、一所懸命にやってきた子供も、適当になる部分、分かっているのにあえてやらない部分など、匙加減を覚えるようになります。

宿題のやり方、学校の準備、朝の時間配分……低学年の頃は張り切ってやっていたことも、中学年以降になると疎かになる場合があるのです。

この部分は「親の知らない一面」や「自分で考えて行動する」ことにも通じています。

しかし親としては「今まではできていたのに!」「1年生でもできることをなぜやらない!」と怒りたくなってしまうもの。

小学生への叱り方・接し方を変えて、育児ノイローゼを防ぐ!

親の「こうあるべき!」「こうさせなきゃ!」という、真面目な思いが小学生の育児のリーゼとは大きく関係しています。

ただ、子供は日々ものすごいスピードで成長しています。それでも、親の頭の中は何から何まで保護下にあった「幼児のときのまま」であることも。

親の「こうさせたい!」を捨てる

子供のことに真剣な親や、真面目な親は特に「こうさせたい!」「子供はこうであるべき!」という強い固定観念があります。

しかし、一方で子供は自由に考え、自分で選び、行動する段階にあります。親が見ていて気に食わないことや、なんでそんなことができないの……と思うことは、確かに多いのです。

でも、それを1から10まで正そうとしていると、子供の自分で考える力や、自分で意思決定をする芽を摘むことになってしまうのです。

さらに、親御さんとしても「なぜこうしないの?」「こうすればいいのに!」という強い価値観の押し付けが、逆に自分を苦しめ、育児ノイローゼに繋がってしまいます。

小学生の子育ては「口は出さず、心で見守る」

小学生の行動に対して全て口を出していると、正直キリがないもの。また、他所の子供と比較して「どうしてうちの子は…」と悩んでしまうこともありますよね。

しかし、ここで実践してほしいのは「愛のあるほったらかし」です。

あなたとお子さんの中で、絶対に大切にすべきことをいくつか決め、それ以外は自主性にまかせてください。

・人を傷つけることを言ったりやったりしない
・危険回避のため、外出時のきまりや門限を守る
・家族の中での家訓など

ご家庭それぞれの最低限守ってほしいことを決めて、それ以外はなるべく口出ししないようにしてみましょう。

遅刻しても、いいのです。宿題が少しくらい雑でも、それはお子さんが考えてやっていること。それを学校の先生に指摘されたら、そこで子供が何かを学ぶでしょう。

目と心は離さず口や手は出さない。これが、小学生の子育てで大切にしてほしいことです。

子供と対等に話す時間を設ける

手や口は出さない代わりに、子どもと対話する時間をしっかり持ってほしいです。一緒に過ごす時間がこれまでよりもぐっと減る小学生。

外でどんな友達と、どんなことして遊んでいるか。学校で嫌なことはないか、今一番楽しいことは何か……。決して「子ども」としてではなく、ひとりの人間として、何を見ているか、感じているかを見てあげてほしいです。

そのためには、テレビやゲームの時間を少し減らして、おやつを食べながら子供と対等に話す時間を作ることも必要なのではないでしょうか。

小学生の育児ノイローゼ回避は、子育てをシフトチェンジすること!

小学生の子育ては、幼児のときの感覚とは全く違うということを忘れないでほしいと思います。自分の意思で動き始めた小学生に、親の願望や固定観念を押し付けていると、本当に怒ってばかりの毎日になります。

いちいち口を出したい、批判したい気持ちはグッと抑えて、他のことに注意を向ける努力も必要です。幼児期と学童期は、まったく違う子育てにシフトチェンジしていくのが、親子共にストレスを溜めない方法なのではないでしょうか。

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