子どもの成長の中で避けては通れない「イヤイヤ期」。保育所への登降園にもイヤイヤが爆発し、大変さを感じているママも多いことと思います。
子どものイヤイヤは成長の過程で必要なものですが、対応次第では少し解消されることもあります。
そこで今回は、イヤイヤ期の登校園をスムーズに行うための方法を4つ紹介します。
イヤイヤ期に困ってしまう理由は?
イヤイヤ期は、1歳半~2歳頃、自我の芽生えと共に始まります。このイヤイヤ期は親に対する反抗ではなく、自己表現の練習と捉えられています。
自分で選びたい、自分でやりたい、またはやりたくない、と意思を伝えられるようになった証拠です。
ところが困ったことに、自己表現はできるようになっても、周りの人の気持ちを考えられるようになるのはまだずっと先です。
朝の忙しい時間にわがままを言ったらどうなるか、までは考えられないため、イヤイヤでママを困らせてしまうのです。
次項からは、イヤイヤ期の登降園をスムーズに行うための方法を紹介します。
イヤイヤ期の朝の鉄則「時間に余裕を」
イヤイヤ期と言っても、大半は「自分でやりたい」「こっちがいい」という自己表現の練習です。
朝は時間がないからと、ご飯を食べたり着替えをしたりを手伝ってしまっていませんか?自分でやりたいことに手を出されると、一気にイヤイヤが爆発してしまう子どもが多いでしょう。
少し着替えに手間取ったり、トイレに時間がかかったりしても焦らないように、10~15分程度は時間に余裕をもつようにすることが大切です。
子どもはママの気持ちに敏感ですから、ママの気持ちが焦るほど、余計にイヤイヤをしたりわがままを言ったりします。
「今から楽しいお出かけなんだ」という雰囲気づくりを心がけましょう。
イヤイヤ期は流れるような身支度で朝の保育園リズムを作る
子どもだって寝起きは頭がボーっとしています。
起きたらトイレ、着替え、ご飯と、リズムに乗って身支度を行うようにしましょう。イヤイヤの芽が出る前に支度を終えることができれば、大助かりです。
ホワイトボードなどに、朝の準備をイラスト付きで用意しておくのもおすすめです。「トイレに行く」「ご飯を食べる」「着替える」「歯を磨く」など、身支度の内容がイラストで分かりやすくなっていれば、子どももスムーズに取り組むことができるでしょう。
また、この方法は帰宅後のスケジュールにも応用することができます。日常の行動をタスク化することで、順序よく取り組めるような工夫をしましょう。
イヤイヤ期の朝は保育園サッと離れてあとは任せる
保育園の目の前でイヤイヤが始まったら、思い切って対応は先生に任せましょう。ママも、子どものイヤイヤが原因で遅刻することは避けたいはずです。
時には、家を出る前からひどいイヤイヤで、泣き叫びながらの登園にあることがあるかもしれません。心を鬼にして泣いている子どもを保育園に連れて行くと、ママの心も疲れてしまいますし、ママだって泣きたくなってしまいます。
しかし、どれだけ注意しても、子どものイヤイヤを完ぺきに防ぐことはできないでしょう。
子どもは気持ちの切り替えが上手ですし、保育園の先生はイヤイヤに対する対応もプロです。朝イヤイヤで泣き叫んでいたのに、お迎えに行けば笑顔で「おかえり」と言ってくれることも少なくありません。
保育園に着いたらサッと離れて、あとは先生にお任せしましょう。その方が子どもの気持ちも早く切り替わりますし、保育園で楽しい時間を過ごすことができます。その分、家に帰ったらスキンシップやコミュニケーションをたくさん取るようにしてください。
意外と盲点、保育園から帰りの「イヤイヤ」
「朝あんなに行きたがらなかったのに、いざお迎えに行くと今度は帰りたがらない…」という子どもも少なくありません。
降園時のイヤイヤを防止するには、お迎えに行った後園で長居しないことがポイントです。
周りのママや先生と立ち話してしまうと、せっかく帰る気分になっていた子どもがまた遊びだし、もっと遊びたい気持ちになってしまうからです。
特に申し送りがない日は、子どもを引き取ったらサッと帰るようにしましょう。
また、どうしても帰りたがらないときに「特別ごほうび」として使えるのが、ちょっとしたお菓子やアイス、ジュースなどです。帰宅後の楽しみを用意することで、早く帰りたくなる子どもも多いでしょう。
ただ、毎日となると虫歯や肥満が心配になります。ここぞというときの最終手段にするようにしましょう。
朝、保育園で「イヤイヤ」してもママは自分を責めないで
以上、イヤイヤ期の登降園をスムーズに行うための方法4つを紹介しました。
イヤイヤ期の子どもには本当に手がかかるので、時には、強く叱ったり力づくで解決してしまったりすることがあるかもしれません。
ママは後から深く落ち込んでしまいますが、そんなときはお互いの気持ちが落ち着いてから、ゆっくり過ごす時間をもつようにしてください。一緒におやつを食べたり、お風呂でのんびり過ごしたりするのもおすすめです。
子どものイヤイヤは重く受け止め過ぎず、サラッと受け流すことが理想です。そしてママ自身も、リフレッシュできる時間を大切にしましょう。