子どもの健康・発達

子どもが同じ靴しか履かない。接し方と楽しく履いてくれる方法

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chi93さん【育児コラムライター】

教育大卒で小学校・中学校・高校の教員免許を持っている、元小学校教員。現在は5歳の娘と3歳の息子をもつママさんライター。子供の教育・成長・発達といった情報を発信しています。「初等教育(小学校教育)」と「音楽」を専門分野としており、子育ての悩みを抱えるお母さん達へ、実践的な育児・教育方法をご紹介しています。

子育て中は「なんで?」の連続。洗濯中の服を着たがったり、晴れなのに長靴を履くと言って聞かなかったり、理不尽な要求についため息をついてしまうこともあります。

そんなママのお悩みのひとつとして挙げられるのが、「子どもが同じ靴しか履かない」というもの。

どうして子どもは同じ靴を履きたがるのか?どう接すれば新しい靴を履いてくれるのか?同じ靴しか履かない理由と、そんなときの接し方を紹介します。

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子どもはどうしてこだわりが強いの?

靴に限らず、子どもはわがままで、自己主張が激しいように感じます。これは、自分の気持ちを表現できるようになった反面、まだその気持ちを制御しきれていないからです。子どもには子どもなりに、こだわりの理由があるでしょう。

毎日同じものを身に付ける安心感は、大人も子どもも同じ

大人だって、履きやすい靴と履きにくい靴があるはずです。「高いヒールは履きにくいけど、結婚式だから頑張って履こう!」と思うことだってあります。

大人は、自分の感情と今置かれている状況を冷静に判断して受け入れることができますが、子どもはまだここまでの力はありません。「固い靴は嫌」「歩きにくい靴は嫌」と自分の感情を優先して嫌がってしまうでしょう。

その結果、いつも履いている歩き慣れた靴ばかりを履きたがることになります。

靴と楽しい思い出が結びついている

同じ靴を履きたがるということは、物をよく見ている証拠でもあります。公園へ行った、お出かけをした、などの楽しい思い出と、そのとき履いていた靴のイメージが結びついているのかもしれません。

「この靴を履けば楽しいことがあるんだ!」と思っているから、同じ靴を履きたがることもあります。

こだわりが強すぎると感じるときには

靴に限らず、衣服や食べ物遊びなど、あまりにこだわりが強い場合は、発達障害などが原因になっていることもあります。

発達障害由来のこだわりは一般的な方法では解決が難しく、ママも子どもも疲れてしまうことが多いです。一度専門家に相談してみるのもいいでしょう。

いつもの靴が履けない理由を簡潔に説明する

なるべく子どもの気持ちに寄り添いたいけれど、別の靴を履いてほしい場面もあるでしょう。

洗濯などの理由があっていつもの靴を履けない場合は、「汚れたからキレイに洗って干しているよ」と理由を説明しましょう。

実際に靴が濡れていることや、靴が干されている姿を見せるとより効果的です。時間に余裕がある場合は、子ども一緒に靴を洗うのもおすすめです。

いつもの靴が洗濯中であることを、体験を通して理解できるため、いつもの靴が履けないことを受け入れやすくなるでしょう。

ぬいぐるみや人形を使って別の靴を勧める

玄関に2足の靴を並べ、子どもにどちらの靴がいいか選んでもらってください。そのときに、ママは子どもが大切にしているぬいぐるみを持ってきて、「こっちの靴かっこいい~!」「こっちの靴がキラキラでかわいい!」などと、履いてほしい靴を褒めましょう。

ぬいぐるみになりきって言うのがコツです。ママの言うことだと反発してしまいがちですが、ぬいぐるみの言葉には耳を傾けてくれるかもしれません。

靴に子どもが好きなシールや飾りを付ける

裏技的な方法になりますが、履いてほしい靴に子どもが好きなシールを貼ったり、飾りを付けたりするやり方もあります。

今履いている靴が小さくなっていたり破れていたりして、どうしても新しい靴を履かなければならないときにおすすめの方法です。

新しい靴のデザインが気に入らないから履きたくない、という子どもには特に有効でしょう。シールや飾りはいずれ取れてしまうと思いますが、その頃には新しい靴も履き慣れているため、嫌がらずに履いてくれます。

新しい靴を子どもと一緒に選ぶ

上記の方法がなかなか上手くいかない場合は、新しい靴を子どもと一緒に選びに行きましょう。

靴屋さんには様々な見た目の靴が並んでいるため、子どもの心をつかむ靴が見つかるはずです。「自分で選んだ」という気持ちがあれば、スムーズに新しい靴へ移行できるでしょう。買ったその場でタグを外してもらい、履いて帰るのもおすすめです。

また、洗い替え用に同じ靴を2足買ったり、先を見越してワンサイズ上の靴も同時に買っておいたりする方法もあります。

子どものこだわりは一時的なもの

以上、子どもが同じ靴しか履かない理由とその接し方について紹介しました。
ママはあの手この手を使って新しい靴をすすめますが、なかなか上手くいかないこともあります。時にママが諦めて折れるしかない場面もあるでしょう。

多くの場合、子どものこだわりは一時的なものです。成長するにしたがって、TPOをわきまえた靴選びや、足の成長に合わせた靴選びができるようになってきます。

子どもの単なる「わがまま」ではなく、成長の一環としての「こだわり」として、大人が柔軟に対応することも必要です。

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