子どもの健康・発達

イヤイヤ期はいつまで続くの。平均期間と無理をしない付き合い方

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この記事を書いた人
chi93さん【育児コラムライター】

教育大卒で小学校・中学校・高校の教員免許を持っている、元小学校教員。現在は5歳の娘と3歳の息子をもつママさんライター。子供の教育・成長・発達といった情報を発信しています。「初等教育(小学校教育)」と「音楽」を専門分野としており、子育ての悩みを抱えるお母さん達へ、実践的な育児・教育方法をご紹介しています。

1歳半頃から始まると言われる子どものイヤイヤ期。毎日繰り返される理不尽なイヤイヤに、疲れてしまうママが多いです。喜びが多い子どもの成長ですが、時には悩みの種になることもあるでしょう。

成長の証であるイヤイヤですが、一体いつまで続くのでしょうか?
イヤイヤ期とその付き合い方について紹介します。

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イヤイヤ期はいつまで続く?

そもそもイヤイヤ期とはなんでしょうか?イヤイヤの原因を、イヤイヤ期が終わる時期とあわせて紹介します。

イヤイヤ期は初めての自己主張

イヤイヤ期は「第一次反抗期」とも呼ばれ、子どもに自我が芽生えたことを教えてくれます。今までパパやママの言うとおりにしてきたけれど、「自分はこうしたい」「今はそんな気分じゃない」と自分の欲求を伝えることができるようになった証です。

ですが、まだ自分の感情を上手くコントロールできないため、「イヤイヤ」となって爆発してしまうのです。

あまりのわがままに子供に対してネガティブな感情が出てしまうこともあります。そんな時はママが一回立ち止まって落ち着くことも大切です。

イヤイヤ期は様々なことに対して自己主張が始まります。

洋服を着替えなかったり、靴を履くのを嫌がったり、保育園に行くたびに泣いたりと数えきれない苦労があります。

大きくなったときに自己主張をするための練習ととらえましょう。

イヤイヤ期の平均どれぐらいで終わる?

イヤイヤ期が終わる時期は2歳~3歳と言われていますが、個人差があります。

また、「イヤイヤ期が終わった」と言っても、イヤイヤ!という感情の爆発がなくなるだけで、自分の意思が弱まるわけではありません。

口ごたえをしたり反抗的な態度を取ったりして、わがままを押し通そうという姿はまだ続くでしょう。

イヤイヤ期の対処法はどうすればいいの?

イヤイヤ期はおよそ1年~2年続きますから、うまく回避したり付き合い方を工夫したりする必要があります。ここでは代表的な内容をまとめておきます

先に選択肢を与えてイヤイヤ期を回避

「着替えしようか?」と聞くと「イヤ!」と言われてしまいますが、「どっちの服がいい?」「靴下どっちがいい?」と聞くと「うーん、こっち!」とスムーズに決まることがあります。

子どもにとって「自分で選んだ」という満足感が大切なので、選択肢を用意することは有効な手段です。

着替えの他にも、食事の場面で「どれから食べる?」と聞いたり、遊びの場面で「お絵かきとブロックどっちにする?」と聞いたり、応用が効く方法です。

イヤイヤ期は先に説明して見通しをもたせる

子どもが3歳近くになっているなら、ある程度の見通し力も育っています。

「もうちょっとしたらお片付けしようね」「ママが洗い物終わったらお出かけしようね」など、行動する少し前に一度声をかけておくのがおすすめです。

子ども自身も心の準備をする時間ができるので、次の行動へスムーズに移行できるでしょう。

この方法に慣れると、子どもの方から「もうちょっと遊んでから!」と交渉を持ちかけてくることもあります。

イヤイヤ期はポジティブな言葉で説明する

子どものイヤイヤが爆発してしまうと、つい「靴履かないとお外行けないよ」「ご飯食べないとデザートはなしだよ」といったネガティブな言葉かけをしてしまいがちです。

このような言葉かけは、子どもの気持ちを暗いものにしてしまうだけでなく、ママの強い感情を感じて子どもが萎縮してしまう原因にもつながります。

イヤイヤ期の子どもを説得したいときには、「靴を履いたらお外に行けるよ」「ご飯を食べたらデザートを用意するね」というように、行動の先にある明るい未来を伝えるようにしましょう。

ポジティブな言葉で簡潔に説明することで、小さな子どもにも伝わりやすくなります。

余裕があれば、イヤイヤしている子どものペースに合わせる

「自分で着替えたい」「自分で靴を履きたい」など、自分でやりたい気持ちが強い場合は、なるべく子どものペースに合わせてあげる必要があります。

もちろん急いでいて付き合えない日もあると思いますが、余裕がある日は子どもの気がすむまでチャレンジさせてあげましょう。

最初はうまくできませんが、次第に上手になりやがて一人でできるようになってしまいます。

ビデオを撮りながら見守ると客観視できるため、待つのもイライラしませんし、後日撮ったビデオを見返して懐かしい気持ちになることもできます。

イヤイヤを放置していいときもある

イヤイヤが始まると、少しでも早く収めようと必死になるママも多いでしょう。ですが、理由の分からないイヤイヤや、泣いている理由が本人にも分からないほど感情が高ぶっているときなどは、いったん放置するのも有効です。

もちろん、イヤイヤのしすぎでケガをしないかなど最低限注意する必要はありますが、声をかけずに見守ってみてください。

子どもが近付いてきたときや、泣き声が聞こえなくなったなと思ったときには、優しく声をかけるようにしましょう。

下記の記事では具体例も挙げながら対処法を紹介しています。詳しい内容を知りたい方は是非読んでみてください。

イヤイヤ期がいつから始まっても慌てない

以上、イヤイヤ期とその付き合い方について紹介しました。
子どものイヤイヤは必要な成長過程で、親のしつけの仕方や愛情不足が原因ではありません。

いつかは終わりを迎え、寂しく感じる日がやってくるでしょう。
日に何度も始まる子どものイヤイヤに疲れてしまうこともありますが、未然に防いだり、受け流したりしながら、ママ自身もうまくストレスを発散させてください。

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