子どもの健康・発達

「その子らしさ」を認めて自尊感情を考えてあげれば、子どもの幸福感が変わってくる。

子どもの健康・発達
この記事を書いた人
chi93さん【育児コラムライター】

教育大卒で小学校・中学校・高校の教員免許を持っている、元小学校教員。現在は5歳の娘と3歳の息子をもつママさんライター。子供の教育・成長・発達といった情報を発信しています。「初等教育(小学校教育)」と「音楽」を専門分野としており、子育ての悩みを抱えるお母さん達へ、実践的な育児・教育方法をご紹介しています。

「自尊感情って、目に見えないから分からない」と思いませんか?子どもにとって自尊感情が大切なことはなんとなく知っているけれど、普段どんな働きかけをすればいいかは難しいものです。

ところが、教員として子どもたちと接していると、子どもによって自尊感情の高い・低いを感じることがありました。

日常の小さな働きかけで、子どもの自尊感情を高めるきっかけになります。今回は、そんな子どもの自尊感情を高める働きかけを紹介します。

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自尊感情ってなに?

自尊感情と似た言葉に、「自己肯定感」「自尊心」「自己尊重感」などがありますが、これらは全て英語では「self-esteem(セルフ・エスティーム)」と表現され、同じものとして扱われます。

自尊感情とは、「自分自身に価値を認めて大切にする気持ち」。「自分のことが一番大好き!」という「自己愛」や「わたしってなんでもできる完ぺき!」といういわゆる「自意識過剰」な状態とは区別されます。

自尊感情が高いと、人生における幸福感が高まります。同じ状況下にいても、幸福を感じるか不満を感じるかは人それぞれ。

自尊感情が高い人は、「良いところも悪いところもあるけど、自分のことが好き」と自分自身にOKを出すことができます。この考え方が、人生における幸福感の高まりにつながるのです。

また、自尊感情が高いことで、「新しいことにチャレンジする気持ちが強い」「失敗したときに落ち込み過ぎない」というポジティブな気持ちをもつことができます。

まずは子どもの話に耳を傾ける

大人と比べると、まだまだ喋る力が発達途中の子どもたち。回りくどい説明をしてしまったり、自分の気持ちをうまく説明できなかったりすることもあるでしょう。

そんなとき、「こうだったんだよね?」「それで〇〇と思ったの?」と、結論を先回りしてしまっていませんか?子どもの自尊感情を高めるには、まず子どもの話に耳を傾けることが大切です。

「なるほど」「そうなのね」と、子どもの気持ちをいったん受け入れます。時間がかかっても、最後まで子どもの言葉を待ちましょう。

「きちんと話を聞いてくれる」という経験だけで、「自分を受け入れてもらっている」と感じることができます。

自尊感情を高めるほか、子どものコミュニケーション能力を育てることにもつながりますから、根気強く続けてください。

「当たり前」と思える子どもの行動を褒める

普段から「手のかからない良い子」と感じる子どもも、ひとつひとつ努力しています。

「毎日宿題をする」「率先してお手伝いをする」「大きな声であいさつをする」など、当たり前に思える行動を認めて褒めるようにしましょう。

子どもの自尊感情を高める上で、「褒める」行為はとても重要です。「いつも頑張っているね」「お手伝い本当に助かっているよ」という簡単な声かけでかまいません。

少しでも頑張りを認めてもらうことで、「わたしのやり方でいいんだ」「このままで大丈夫なんだ」と感じることができます。

「ありのままの自分でいい」という感情こそが、自尊感情に結びつきます。

「結果」ではなく「過程」を褒める

子どもの自尊感情を高める上で「褒める」行為が重要だと解説しましたが、「なにを褒めるのか」ということも大きなポイントになります。

褒めるきっかけになりやすいのは、「テストで100点を取った」「マラソン大会で1位だった」というような「結果」です。もちろん、結果を褒めることも大切ですが、自尊感情を高めるには結果とあわせてその「過程」を褒めるようにしましょう。

「テスト100点ですごいね!」ではなく「毎日コツコツ勉強したから100点だったんだね。あなたは努力家ですごいなあ。」と褒めます。「マラソン大会1位おめでとう!」で終わらず「練習が嫌だって言ってたけど、逃げずに頑張ったから1位になれたんだね」と褒めます。

点数や順位など目に見えて測りやすい物差しで褒めてしまいがちですが、その裏にある「その子らしさ」や「その子の努力」を褒めて認めることが大切です。

この習慣を繰り返しておくと、思い通りの結果でなかった場合にも「でもこれだけ努力した」「ここまでは頑張れた」とポジティブに受け止めることができるようになります。

「少し失敗しても大丈夫!」と捉えることで、子どもの自尊感情が高まります。

スキンシップをしっかり取り、甘やかす時間を作る

子どもが大きくなるにつれて、スキンシップの時間は減っていくもの。でも、スキンシップは「必要とされている」「認められている」「受け入れられている」「愛されている」など、さまざまな愛情を感じ取ることができる一番の手段でもあります。

ぎゅっと抱きしめることができれば良いですが、互いに気恥ずかしくなってしまうこともあるでしょう。そんなときは、頭をなでたり手をつないだりするだけでもかまいません。

子どもを膝の上に座らせ、一緒に本を読むのも良いでしょう。スキンシップを取ることで「オキシトシン」というホルモンが分泌され、互いの愛情を感じることができます。

自分で自分を認めるには、やはり周りからも認められなければなりません。「ありのままの自分を受け入れてもらえる」場所が家庭にあることで、子どもの自尊感情が高まっていきます。

みんなそれぞれ、いいところがある

以上、子どもの自尊感情を高める働きかけを紹介しました。

ママもパパも、「自分のここが嫌い」というところがありますよね。それと同じように「自分のここが好き」「自分のこういうところが長所だと思う」と、良い面にも目を向けてみてください。

パパやママの自尊感情が高ければ、自然と子どもの自尊感情も高まります。みんなそれぞれ、良いところがあります。自分の良いところを見つけて、自分にOKを出せるような考え方を身につけましょう。

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