子どもにテレビを見せるのは「完全悪」ではないが、気持ちを推し量る場面を作ってあげる必要がある話

子どもにテレビを見せるのは「完全悪」ではないが、気持ちを推し量る場面を作ってあげる必要がある話

「テレビを見せない育児」という言葉があるように、子どもにテレビを見せることは悪いことだというイメージが強いかもしれません。ところが、テレビを全く見せない生活は大変ですし、家事をしている間少し見せたい、ということもあるでしょう。
子どもにテレビを見せるのは、本当に悪影響ばかりなのでしょうか?テレビと上手に付き合うポイントを3つ紹介します。

子どもがテレビを「見続ける」ことに問題がある

「2歳まではテレビを見せてはいけない」「テレビを見せると脳の発達に悪影響」という話を聞くこともありますが、これは一日に8時間以上テレビを見せるなど、とても極端な話です。教育番組や知育番組が存在するように、子どもがテレビを見ることには良い面もあります。
例えば、

  • 語彙がインプットされる
  • ママが家事をしたり休憩をしたりできる
  • 新しい興味・感心を生む

などがそのメリットです。テレビを見ることで、普段の生活では見ることができない世界を知ったり、生き物や乗り物などに興味をもったりすることもあるでしょう。また、「ママが少し楽になる」ことだって、大きなメリットです。
ところが、毎日何時間もテレビを見続けることには、やはり悪い面もあります。

  • やり取りが一方通行になる
  • 親子のコミュニケーションがなくなる
  • 視力が低下する
  • 寝つきが悪くなる

などがデメリットです。テレビを見ているとどうしても「受け身」になるため、自分からなにか積極的に行動する機会が減ってしまいます。積極性を失った子どもは、将来の目標を見つけにくくなったり、自分に自信をもちづらくなったりする可能性があります。
さらに、視力の低下はもちろん、寝る直前までテレビを見ていると脳が興奮状態になり、寝つきが悪くなるという体への影響も心配です。
ルールを決めて、上手にテレビと付き合うことが大切です。

テレビを見る時間を決めておく

一日中テレビをつけっぱなしにすると、ダラダラと見てしまいます。テレビがついている環境に慣れてしまうと、「見ていないのに、消すと怒る」なんていうことにも。こうならないためにも、「1日30分」「1日1時間まで」など、テレビを見る時間を決めてメリハリをもたせましょう。どれくらいの時間にするかは、子どもの年齢や家庭環境によって変わります。平日と休日で変えても良いでしょう。大切なのは、ダラダラと見ないこと。本当に見たい番組だけに絞ることで、集中して見ることができます。
また、「食事中はテレビを消す」「寝る1時間前にはテレビを消す」といったルール作りも有効です。子どもの食事や睡眠を大切にし、健康な心身を育むために大切なこと。ある程度子どもが大きくなってからは、理由と共に話し合い、親子でルール作りをしてください。

子どもが見るテレビの内容を把握する

ママが家事をしていたり、ほっと一息ついていたりするときでも、子どもがどんなテレビを見ているのかは把握しておきたいです。テレビでYoutube等の動画サイトを見たがる子どもの場合は、特に注意が必要。動画の中には、子どもには不適切な内容を含むものも多くあります。いたずらを真似したり、言葉遣いを真似したり、困ったことになってしまうことも。どんな内容のものを見ているのか、こまめに確認するようにしてください。
また、普通のテレビ番組でも、娯楽的要素の強いもの、教育的な内容のもの、物づくりに注目したもの、健康番組など、さまざまなジャンルがあります。子どもに任せっきりにすると娯楽番組を見がちになるため、たまには話し合って普段とは違う番組も見るようにしましょう。新しい発見や、興味関心を引き出すきっかけになるかもしれません。

人とのコミュニケーションも大切にする

テレビを見ることは、「インプット」の比率が多くなります。知識は増えるかもしれませんが、その知識を人に伝える練習も大切です。自分の考えや気持ちを伝える「アウトプット」、そして人同士のコミュニケーションも大切にしましょう。
テレビや動画は楽しいですが、その中で生きていくことはできません。小さい子どもの場合は、親子で遊ぶだけでなく、公園や子育て広場に出かけるのもおすすめです。居場所をたくさん作っておくと、子どもにとってもママにとっても、毎日の生活が楽しくなるでしょう。小学生以降の場合は、友だち同士で遊んだり、家族で出かけたりする時間も大切にしてください。実際に目の前にいる人とコミュニケーションを取ることで、人を思いやる気持ちや、相手の気持ちを推し量る力を育むことにつながります。
また、テレビの話題がコミュニケーションのきっかけになることも多いでしょう。共通の趣味や好みを見つける手段として、適切にテレビと付き合ってください。

子どもにとってテレビは「完全悪」ではない

以上、テレビをと上手に付き合うポイント3つを紹介しました。
子どもにとって、テレビは娯楽でもあり、あたらしい発見や興味関心を与えてくれるツールでもあります。メリットも多く「完全悪」と言うのは少し違うように思います。テレビの話題をきっかけに、親子のコミュニケーションが取れたり、友だちの輪が広がったりすることもあるでしょう。
大切なのは、テレビとの上手な付き合い方。ルールを決めて、心や体に悪影響がない範囲でテレビを楽しむようにしてください。