「この前まであんなに仲良しだったのに」ある時を境に子供の交友関係がこじれてしまうことは良くあることです。
親としては心配になりますよね。うちの子に原因があるのかもしれない、ついつい口を出してしまいそうになることでしょう。
でもちょっと待ってください。 子供の友達関係のこじれには、親が介入するべき場合とそうでない場合があります。
ここでは、どのタイミングで親が介入するべきかを解説していきます。
友達との仲がこじれた原因を聞いてみる
まずはこじれた原因を子供に聞いてみましょう。ここで気を付けたいことは、あまりしつこく聞かないということです。さらりと「なんで〇〇ちゃんと最近遊ばなくなったの?」と聞いて子供の反応を見てみてください。
そこで「だって〇〇ちゃんがこんなことするんだよ」と訴える場合は「うんうん」と話を聞いてあげてください。
ここで気を付けたいのは、親が一緒になってお友達のことを悪く言ってしまうことです。子供にとっては大切な友達です。自分が言うのはいいけど親に言われると複雑な気持ちになってしまいます。ただ話を聞くだけに徹してください。
逆に「知らない」などと答えた場合はそのことに触れてほしくないという合図です。もしかしたら何か嫌なことがあったのかもしれません。その場合はそれ以上聞かずに見守ってあげるようにしましょう。
親が介入しない方がいいパターン
基本的に子供の交友関係に親の口出しは必要ありません。子供は親が考えているよりずっと逞しいものです。
友達との関係から様々なことを学んでいます。以下のような内容であれば子供を信じ見守るスタンスをとりましょう。
子供同士が喧嘩をした場合
子供同士のちょっとした喧嘩であれば時が解決してくれることがあります。喧嘩するほど仲がいいというのは昔から言われていることですし、何かのきっかけでまた遊ぶようになるかもしれません。
お互いの子供の興味の対象が変わった場合
幼稚園くらいであれば、公園で走り回っているだけで仲良くできるものですが小学生くらいになるとお互いの興味の対象が変わってきます。
自分はサッカーをしたいけど友達は野球がしたい。そうなるとお互い一緒に遊ぶのがつまらなくなってきてしまいます。
友達に他に仲が良い友達ができた場合
小学校の低学年くらいであれば、交友関係はコロコロ変わります。この前までべったりだった友達がある日突然、他の子と仲良くなるのは珍しいことではありません。
あまりにも急なことで親も子も戸惑ってしまいますね。でもこれは逆に新しい友達を見つけるチャンスでもあります。遊ぶ場所を変えたり新しい習い事を始めたり環境を変えることでまた新しいお友達ができるかもしれません。
親が介入した方がいいパターン
子供の交友関係に親の口出しは不要と言いましたが、以下のような場合は親の介入が必要です。
自分の子が怪我や暴力をふるわれた
故意に怪我をさせられた、暴力を振るわれたということがあったら見過ごすことはできません。どのような経緯で怪我をさせられたのか、まずは自分の子供に話を聞いてみましょう。
もちろん自分の子の話だけを鵜呑みにせず相手の子にも話を聞きます。ここからは親の出番となります。相手の親にその事実をしっかり伝えるようにします。
ここでのポイントは感情的にならないこと、相手に謝罪を要求しないことです。ありのままを伝えてください。常識的な親であればしっかりとした話し合いができると思います。
相手の子に怪我や暴力をふるってしまった
では、自分の子が相手の子に危害を加えた場合ですが、これもしっかりと状況を把握しておきましょう。場合によっては学校の先生やその場にいた人たちにも確認します。
例えあちらに原因があっても自分の子が怪我をさせたことは事実です。相手の家に親子で伺いお子さんと親にしっかりと謝罪をするようにしましょう。
いじめにあっているかもしれない
友達との交友関係のこじれから学校に行きたくないなどと言い出したら注意が必要です。もしかしたらいじめのようなことが起こっている可能性があります。
相手の子に確認しても話がうやむやになったり、いじめてる自覚がない場合があります。もしも子供が話したがらない場合はすぐに学校に問い合わせて担任の先生としっかり話し合い対策を取る必要があります。
基本的に親は見守るスタンスを貫く
子供の交友関係のこじれは、ほとんどの場合親が介入しない方がいい方向に向かいます。
子供は幼稚園や小学校などの集団生活で社会性を身に付けます。友達との距離感や自分の感情のコントロールなど少しずつ学んでいるところです。
もちろん嫌な思いをすることもありますが、それも成長の過程の一つです。じれったく感じることもあるかもしれませんが、親は普段と同じ行動を心がけ、子供の話をしっかり聞いてあげ家では安心して過ごせるようにしてあげることが大切です。