子供が幼稚園や保育園などの集団生活を始めると、言葉遣いに変化が出るもの。今まで使わなかった言葉を使うようになったり「どこで覚えてきたのだろう?」とびっくりするような言葉を使ったりすることもあります。
そんな、子供の言葉遣いの変化をどう捉えるか、そして、どう指導したらよいか、この記事で一緒に考えていきましょう。
子供の言葉遣いが変わるのは、成長の証です!
言葉遣いが変化するのは、自然なこと。大人が使う言葉を真似て、言葉を覚えてくのと同じように、周囲の子供の影響で使う言葉も変化していきます。
そのため、過剰に反応せず、おおらかに考えることも大切です。しかし、例え周りが使っているからといっても、親としていい言葉と悪い言葉の分別を教えることも必要ですね。
言葉は「言霊」ともいわれ、使う言葉によって人間性や人格に変化が出ることも、分かっています。ただ、大目に見るべき言葉と、悪いと教えるべき言葉の判断が難しいと思っている方も多いのではないでしょうか。
子供の言葉遣い指導のポイントは「トゲ」
子供の言葉遣いは、どんなポイントをチェックしたらよいでしょうか。子供の成長と割り切っていい部分と、注意すべき部分をしっかり分けて考えておくことが大切です。
人を傷つける「トゲ」のある言葉は使わない!
例え幼稚園や保育園で覚えてきた言葉でも、人を傷つける恐れのある言葉は使わないように注意しなければなりません。例えば……
・バカ
・死ね
・お前
・あっち行け
・嫌い
明らかに相手を傷つけるような言葉は、絶対に注意しなければなりません。これは個人の匙加減の問題もあります。
例えば、バカや死ねなどの明らかに悪い言葉遣いは、叱るべきと判断できますが「お前」はどうでしょうか。相手には名前がある上に、お前という言葉自体が中傷のように感じられることもあります。
家庭内でも使わないように気を付けて、子供が使っていた場合「なぜ使ってはいけないか」をしっかりと説明して、納得させてあげましょう。
流行言葉・若者言葉はある程度受け流して
子供の間で流行っている言葉や、若者が使いがちな言葉は、幼稚園や保育園くらいの年齢の子でも使います。例えば……
・マジ
・ダサい
・キモい
・ヤバい
・ムカつく
このような言葉は、若者の間では普通に使用されますが、幼児が使っているのを聞くと一瞬ギョッとしてしまう方も多いです。
しかし、これらはこの先も子供たちの間で使われる言葉であり、さほど神経質に叱る必要はありません。他人を傷つけるような使い方さえしなければ、誰もが通る道であるといえます。
単純に言葉だけをみるのではなく、どんな場面で使っているかを観察し、使い方が乱暴にならないように指導してあげる程度でよいのではないでしょうか。
乱暴に聞こえやすい男言葉も見守る
幼稚園や保育園で、男言葉を覚えてくることはよくあることです。
・〇〇してぇ
・〇〇じゃねぇよ
・腹減った
こんな具合に、男っぽい言葉を使うようになる場合もあります。特にお父さんがこういう言葉を使う家庭では、子供も男言葉を多用しやすいですし、年の離れた男兄弟がいる場合も、使ってしまいがちです。
これは、あまり神経質にならなくても大丈夫です。男の子同士のやり取りの中では活発に使われることがありますが、家庭内ではいつもの話し口調に戻ることも多いです。親や先生など目上の人に対して使うことがないよう指導する程度でよいでしょう。
男の子口調は「カッコイイ」「使ってみたい」という興味から発せられていることもあります。逐一叱って直させるよりも、ある程度は目をつむって見守ることや、状況や相手への配慮ができるように指導していくようにしましょう。
一番大事なのは、家庭の中で使われる言葉遣い
幼稚園や保育園でこのような、乱暴な言葉遣いを覚えてきても、家庭の中で使われる言葉に品があれば、場と相手を弁えることができるようになります。
子供は、やはり親を一番身近な手本として見ています。親が悪い言葉を使えば子供も使います。一番近くで聴いている言葉は、子供の脳や心に根強く残るもの。
家族間でのやり取りの中から、基本的な言葉遣いが身に付いていくものです。
家族間であっても、相手を傷つけるような発言や言葉は注意すべきです。家庭の中でまかり通っている言葉は、外でも使うようになります。
逆に外で覚えてきたことは、つまみ食いのようなもの。時々使ってはみるものの、染みついていないのですぐに忘れていったりもします。
親が大事にしたい「言葉」を伝えていく
様々なことに興味津々の幼児期は、ある程度受け入れることも必要ではあります。
しかし、言葉遣いは教養であり、各家庭での方針によって受け入れる程度は大きく差があります。
親御さんが「こういう言葉を使ってほしい」「こういう言葉は使って欲しくない」と思う気持ちがあるなら、子供に分かるように、じっくり対話をして伝えていきましょう。
頭ごなしに「何なのその言葉!」「そんな言い方するのやめなさい!」と叱り飛ばすのではなく、なぜその言葉を使っているかじっくり観察し、親の思いや気持ちを話してあげてくださいね。