子どもの学び・教育

50年以上愛される絵本『ぐりとぐら』、あらすじ、感想、魅力を保育士が紹介

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この記事を書いた人
いしみほ さん【育児コラムライター】

社会福祉学を専攻し、保育士・幼稚園教諭の資格を持つ育児コラムライター。社会福祉学部では「家庭環境ごとの子どもへの支援の必要性」や「北欧各国の福祉と教育」を学んだ知見を活かしコラムを執筆。2人のお子さんを育てながら、執筆の他にハンドメイド作家(タティングレース、イヤリングなど)としても活動中。

1963年に雑誌に掲載されてから以来、50年以上も愛され続けている絵本『ぐりとぐら』は、子ども達からだけでなく、親御さんや現場で働く保育士にも人気の絵本です。

今回はそんな重版を220回以上している、ロングセラー絵本『ぐりとぐら』の魅力を保育士の私からたっぷりご紹介させて頂きます。

なかがわ りえこ (著), おおむら ゆりこ (イラスト)

『ぐりとぐら』の作者と絵本誕生のひみつ

『ぐりとぐら』の作者は『いやいやえん』でも有名な中川李枝子さんです。シンプルで愛らしい絵は妹の大村百合子(現在は山脇百合子)さんが描いています。

作者である中川さんは元々保育園の保育士さんをしていました。中川さんは保育園に通ってくる子ども達全員が楽しく登園できるようにとの想いから、色々なことを保育に取り入れておられたそうです。

中でも中川さんは絵本を保育にたくさん取り入れられていました。特によく読まれていたのが『ちびくろサンボ』という絵本で、この絵本に出てくる169枚のパンケーキよりももっと大きい美味しいおやつをふるまいたいという気持ちで『ぐりとぐら』の絵本を考えたといいます。

また文中にもたくさん登場する「ぐりぐら ぐりぐら」というフレーズは、子ども達が大好きだったフランス語の絵本から取り入れたものです。 まさに、現場の子ども達を見て作った絵本と言えますね。

中川さんが保育士の体験をもとに、お母さん達に向けたメッセージが本になっています。初めての育児でわからないことだらけでも「焦らないで、悩まないで、だいじょうぶ。」というメッセージ伝えてくれます。

『ぐりとぐら』が最初に出版されたのはいつ?

『ぐりとぐら』が最初に出版されたのは1963年です。元々は『母の友』という雑誌に『たまご』という短いお話で掲載されていましたが、担当編集者が「これは絵本になる」と感じ、その後、ハードカバーの絵本になったという経緯があります。

『ぐりとぐら』対象年齢は何歳から?

私も実際に『ぐりとぐら』の絵本を持っているのですが、本の裏面には「読んであげるなら 3才から」「自分で読むなら 小学校初級向き」と記載されています。公式HPにも「3才~」という掲載されているのでそのくらいの年齢からがおすすめです。

また、我が家の実体験から言うと、娘が2歳半の時にプレゼントで頂いて、その当時から娘のお気に入りの絵本になりました。ですので、絵本好きの子であれば2歳半くらいから最後までお話が聞けるのではないかと思います。

ただ、現在1歳半の息子は、最後まで集中力が持ちません。ですので、1歳の子に与える絵本としてはちょっと難しすぎるかなと思います。

そのため、個人的には「早くても2歳半くらい」に買ってあげるのが妥当かなと考えています。

『ぐりとぐら』読み聞かせの所要時間は?

私が実際に子ども達に読み聞かせる分数を計ったところ、4分半くらいで読み終えることができました。読み聞かせの場合は「5分」を目安にして頂けると良いと思います。

『ぐりとぐら』のあらすじは?

お料理することが大好きな2匹ののねずみぐりとぐらは、森の中でとても大きな卵を見つけます。大きな目玉焼きや卵焼きにすることも考えたけれど、カステラを作ることにしました。ですが、卵はあまりに大きいので運ぶことができません。

そこで2人は家から料理の道具を持ってきて、外で料理をすることにします。カステラの焼ける美味しい香りにつられてたくさんの動物が集まってきて…

と、全部話してしまいたいくらい楽しいお話ですが内容はこのくらいにしておきます。
最後のお話のオチも子どもがとっても喜びそうな内容で楽しいですよ。

『ぐりとぐら』のみどころと感想

お話のみどころは、やはりお料理のシーンです。「森の中でどんな風にカステラを焼くの?」とワクワクしながら読み進めることができます。

また、子どもは繰り返しの擬音語をとても好みます。文中で登場する「ぐりぐら ぐりぐら」のフレーズは、私の子ども達も大好きで、大人でもつい口にしてしまいたくなるリズム感があり、楽しく読むことができます。

お話の展開も素敵ですが、私は大村百合子さんが描く優しいタッチの絵が大好きです。特にお話の最後に森の動物達が集まってくるシーンの絵が好きで、どの動物達も本物とそっくりなのに、優しい雰囲気で描かれていて、いつ読んでもほっこりとした気持ちにしてくれます。

『ぐりとぐら』の絵本はこんな子におすすめ

『ぐりとぐら』の絵本シリーズにはよく料理のシーンが登場します。また、季節の野菜を畑で育てている絵なども印象的です。

ですので「料理を作ることに興味がある」「食べることが大好き」というお子さんにおすすめです。おままごとをよくしているというお子さんにもピッタリの絵本になると思います。

また5、6歳になっても「長い絵本をあまり好まない」というお子さんのステップアップにも、『ぐりとぐら』はおすすめです。リズミカルな文章なので、同じくらいの長さがある絵本より読み進めやすく、お子さんに受け入れてもらいやすいからです。

「最初から買い与えるのは不安」という方は非常に有名な絵本ですので、一度図書館などをあたってみると失敗がなくていいと思います。

『ぐりとぐら』の他のシリーズはある?

『ぐりとぐら』の絵本シリーズはお話がメインとなるのは7冊で、あとは月、数字、あいうえおなど学び要素のある絵本も出版されています。

個人的には7冊のお話以外は、『ぐりとぐら』のファン向けに作られた絵本かなと思うので、どの絵本を買おうか迷ったら下記の7冊がおすすめです。

  • 『ぐりとぐら』
  • 『ぐりとぐらのおきゃくさま』
  • 『ぐりとぐらのおおそうじ』
  • 『ぐりとぐらとすみれちゃん』
  • 『ぐりとぐらとくるりくら』(※4才から)
  • 『ぐりとぐらのえんそく』(※4才から)
  • 『ぐりとぐらのかいすいよく』(※4才から)

ただし、公式HPによると、上から4冊は対象年齢が「3才~」となっているのに対し、下から3冊『ぐりとぐらとくるりくら』『ぐりとぐらのえんそく』『ぐりとぐらのかいすいよく』は対象年齢が「4才~」となっているので、自分のお子さんの年齢や興味とよく照らし合わせて購入を決めてください。

『ぐりとぐら』は3才のプレゼントにぴったりの絵本

今回は『ぐりとぐら』の絵本について詳しくご紹介させて頂きました。

世に出てから既に50年以上経つ、『ぐりとぐら』のお話ですが今の保育現場でも使われている素晴らしい絵本の1つです。

なかがわ りえこ (著), おおむら ゆりこ (イラスト)

友人の中にもこの絵本を読んで育ち、そして今は自分の子どもに読んでいるという人がたくさんいます。私自身もこの絵本を何人もの友人の子にお祝いとして贈ってきました。

大人はつい新しいものに目を奪われがちですが、これだけ愛され続ける絵本があるということは、時代が変わっても子どもが好むものというのは本質的には変わらないものなのかもしれません。

「以前から気になっていたけれど買うか悩んでいた」という方はぜひ一度、手にとってみて下さい。

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