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ハマる子が続出『ノラネコぐんだん』シリーズ絵本!対象年齢やおすすめを紹介

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この記事を書いた人
いしみほ さん【育児コラムライター】

社会福祉学を専攻し、保育士・幼稚園教諭の資格を持つ育児コラムライター。社会福祉学部では「家庭環境ごとの子どもへの支援の必要性」や「北欧各国の福祉と教育」を学んだ知見を活かしコラムを執筆。2人のお子さんを育てながら、執筆の他にハンドメイド作家(タティングレース、イヤリングなど)としても活動中。

ハマる子続出絵本!『ノラネコぐんだん』の対象年齢やおすすめを紹介
イタズラ大好きの8匹の猫が主人公の『ノラネコぐんだん』シリーズをご存知でしょうか。

2000年代に入ってから出版されている比較的新しい絵本なのですが、イタズラ大好きな「ちょい悪」のノラネコが主人公という面白い設定の絵本で子ども達にとても人気があります。

今回はそんな『ノラネコぐんだん』シリーズの絵本の作者や誕生秘話、対象年齢やおすすめの1冊など保育士の私から詳しくご紹介させて頂きます。

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『ノラネコぐんだん』作者と絵本誕生の秘密

ノラネコぐんだんの作者は工藤ノリコさんです。工藤さんは1970年神奈川県生まれで、女子美術短期大学卒業後、1999年に『コバンツアーかぶしきがいしゃ』で絵本作家デビューされています。

工藤さんは絵本作家としてデビューする前、「ワンワンちゃん」というキャラクターが主人公の4コマ漫画を地方情報誌に掲載していました。

その情報誌は就職情報誌だったため、ワンワンちゃんは毎回違うお仕事体験をする設定だったそうで、そこでライバル役として登場していたのがノラネコぐんだんでした。

その後ワンワンチャンシリーズが単行本となり、担当編集者となった森彩子さんがノラネコぐんだんを気に入っていて

「ノラネコたちが主人公の絵本はどうでしょう?」(※1)

という言葉がきっかけでノラネコぐんだんが誕生したといいます。
「4コマ漫画の名脇役」にスポットライトを当てたというちょっと変わったところからノラネコぐんだんはスタートしているんですね。

『ノラネコぐんだん』絵本シリーズは何冊あるの?

『ノラネコぐんだん』の絵本は全部で7冊あります。

<ノラネコぐんだんシリーズ>

  • ノラネコぐんだん パンこうじょう
  • ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ
  • ノラネコぐんだん おすしやさん
  • ノラネコぐんだん そらをとぶ
  • ノラネコぐんだん アイスのくに
  • ノラネコぐんだん おばけのやま
  • ノラネコぐんだんカレーライス

この絵本意外にも知育要素が中心の『ノラネコぐんだんふねにのる』や『ノラネコぐんだんあいうえお』という本も発売されています。

また、絵本から少しステップアップした文章が中心の作品『ノラネコぐんだんと海の果ての怪物』もあります。

この本は絵本を卒業してしまうと急に本を読まなくなってしまう子ども達が多いという話を工藤さんが聞き、

「『ノラネコぐんだん』の絵本に馴染んでいる小さいひとたちが、そのまま自然に本好きになって楽しんでもらえるように」(※1)

という気持ちを込めて作られた作品です。文字組みや挿絵なども工夫されていてとても読みやすいので、ノラネコぐんだんの絵本が気に入ったら、ぜひこちらもお子さんと読んでみて下さい。

『ノラネコぐんだん』の対象年齢は何歳から?

出版元である白泉社やノラネコぐんだんの特設HPを確認しましたが、公表されていませんでした。

ただ、何の目安もないと困ると思いますので、私の見解をお話すると2歳くらいから楽しめるのではないかというのが結論です。

なぜそう思うのかというと、我が家の子ども達の様子を分析したからです。

まず、4歳の娘はお話を最後まで集中して聞くことができます。お話のオチやいたずらをしている様子などもしっかり分かるようで読むたびに大爆笑しています。

1歳8ヶ月の息子はお話の内容で笑うという感じはありませんが、擬音語がとても多くお話のテンポがいいので最後まで聞けていることが多いです。特に機関車が出てくる『ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ』のお話は大好きで前のめりになって絵本を見ています。

ただ、息子は娘の影響もあり、絵本に興味を示すのが早かったので、総じて2歳くらいから子供が興味を示してくれるだろうと思いました。

あくまで個人の見解ですが、一つの目安として頂ければ幸いです。

『ノラネコぐんだん』読み聞かせの所要時間は?

私が実際に『ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ』を読んで約4分くらいでした。

シリーズ全体として文字量は少なく、擬音語が多くてテンポが良い絵本なので読み聞かせの所要時間は大きくは変わりません。

主観ではありますが、1日家事や育児に疲れていても、この絵本ならすんなり読んであげられるかなと思います(笑)

『ノラネコぐんだん』シリーズの絵本のみどころは?

絵本の主人公はどちらかというと良い子、優しい子、真面目な子が多いイメージかなと思いますが、ノラネコぐんだんは「イタズラ好きの悪ガキ集団」なのでそこが他の絵本と違って面白いです。

毎回、真面目なわんわんちゃんのものを勝手に使って騒動を起こしてしまうノラネコぐんだんですが、𠮟られて正座をする姿や、最終的に自分達が壊したものを修理したり、仕事の手伝いをさせられたりする姿が憎めずなんとも愛くるしいです。

また「大人の理想とする子供の姿」を押し付けるような絵本ではなく、好奇心旺盛でやんちゃな姿を描いている感じが私はとても好きです。2000年代に入ってから描かれている比較的新しい絵本なのでそのあたりは、古い作品と違う面白さがあるなと思います。

『ノラネコぐんだん』シリーズでおすすめの絵本はどれ?

どのお話もとても魅力的なのですが、我が家では『ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ』が人気です。
1歳8ヶ月の息子も4歳の娘も大好きでしょっちゅうこの絵本を持ってきます。2人は電車や飛行機など乗り物が好きな子達なのでこの絵本がハマるのだと思います。

口コミやノラネコぐんだんファンの間では『ノラネコぐんだん アイスのくに』が人気です。私が住む自治体の図書館もいつもこの絵本は貸し出し中で毎回予約待ちが必要なほどです。

『ノラネコぐんだん アイスのくに』ではイタズラ好きのノラネコぐんだんがひょんなことからピンチになり、ある動物に立ち向かう姿が印象的な絵本なのでぜひおすすめしたい作品です。

『ノラネコぐんだん』シリーズはどんな子におすすめ?

「イタズラが好きな子」や「人を笑わせるのが好き」という子にはこの絵本はうってつけだと思います。

また『ノラネコぐんだん』は思わず笑ってしまう要素がたくさん詰まっているので、絵本が好きな子だけでなく絵本をあまり好まないという子にもおすすめです。

起承転結が分かり易く、擬音語が多く楽しい作品なので「うちの子あんまり絵本好きじゃないのよね…」と感じておられる方もぜひ一度図書館なので借りて読んであげてみることをおすすめします。

『ノラネコぐんだん』は読むたびに笑顔になれる楽しいシリーズ絵本

今回は工藤ノリコさんの作品『ノラネコぐんだん』シリーズをご紹介させて頂きました。工藤さんは絵本作家であると同時に漫画家でもあるので、絵本の中の笑いのセンスが素晴らしいなといつも思います。

私はお恥ずかしい話なのですが、絵本に関しては保守的で古くから読まれている作品をよく読んでいる人間です。

ですが、工藤さんの絵本を読んで「新しい絵本もとっても面白い!」と感銘を受けました。
自分が読んだことがない絵本というのはなかなか手に取らないかもしれませんが、『ノラネコぐんだん』シリーズはとても面白い作品なのでもし宜しければぜひ一度手に取ってみて下さい。

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参考資料
工藤ノリコさんの絵本「ノラネコぐんだん」シリーズ 「小さいひとたち」に心地いい絵本を作りたいhttps://book.asahi.com/article/11854994?fbclid=IwAR0Xe1bB5rVbCD3sjl_SaxrTbECCjf4RxPfuXH8FWA2IJFwIogVnDB001jc

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