小学校中学年頃になってくると、急にテストの点数が悪くなることがあります。
「もしかして授業に付いていけてないの?」
「小学生から勉強が苦手になったらどうしよう」
と不安に思う保護者も多いでしょう。実際、小学生の間に勉強への苦手意識をもつと、そのまま勉強嫌いになってしまうことが多いです。そこで今回は、子どもが小学校の勉強につまずいたときのサポート法について紹介します。
小学生が勉強が出来なくなり始めるのはいつ?
小学校低学年の間は、勉強による差が見えづらいです。ほとんどの子どもがスムーズに勉強を行うことができるでしょう。
ところが、「9歳の壁」「10歳の壁」といった言葉があるように、小学校4年生頃になると勉強の得意不得意が表れ始めます。
算数では小数点の計算や割り算のひっ算、国語では画数の多い漢字や複雑な心理表現など、勉強のレベルがぐんと上がるためです。
これまで100点が当たり前だったテストで60~70点しか取れないようになると、子どももママも焦ってしまいます。しかし、つまずき始めにきちんとサポートを行えば、まだまだ挽回することができます。子どもが勉強を苦手に感じる前に、サポートしましょう。
小学校の勉強ができない場合は、まず宿題をサポート
家庭でできるサポートといえば、まずは宿題です。
小学校の宿題は、授業で習った内容の復習であることがほとんどですから、宿題がきちんと解けているかどうかが一つの基準になります。学校で分からなかったとしても、家でゆっくりと説明してもらえば理解できることも多いです。教科書やノートを見ながら丁寧に教えるようにしましょう。
また、宿題を見ると同時に、「授業中にしっかりとノートを取れているか」「間違いを直せているか」「丁寧な字で書けているか」などもチェックしましょう。授業中のクラスの雰囲気や、先生の説明が分かりやすいかどうか、子どもが授業に集中できているかどうかも、これで分かります。
小学生で勉強できない時は、前学期や前学年に戻った家庭学習
宿題以外に家庭学習に取り組む余裕があるときには、前学期や前学年の内容を復習しましょう。
小学校の勉強は積み上げですから、前学年の内容が分からないままになっていたり、忘れてしまったりしているときには、新しい問題を解くことができません。
授業中にも前学年の振り返りはありますが、ごく簡単ですのでコツを取り戻せないこともあります。1学年~2学年前までの教科書は捨てずに取っておき、いつでも見返せるようにしておきましょう。
小学生で勉強につまずいても安心して取り組めるように予習
勉強につまずき始めると、子どもは授業を受けるのが不安になります。「授業中に当てられたとき、分からなかったらどうしよう」「間違った答えを言って笑われたらどうしよう」と感じてしまうこともあるでしょう。この状態が続くと勉強を苦手に感じたり、学校へ行くこと自体に不安を抱いてしまったりします。特に苦手な教科だけでも、明日の授業の内容を予習しておきましょう。勉強の内容が分かるだけでも安心感につながり、落ち着いた気持ちで授業を受けることができます。
「言語情報」と「文字情報」のどちらが優位か、つまずきの原因を把握
人によって、耳で聞いたことの方が理解しやすい「言語情報優位型」と、目で読んだ文章の方が理解しやすい「文字情報優位型」に分けられます。
これは個性ですから、後から変えることは難しいでしょう。子どもがどちらに当てはまるのかを見極め、言語情報が得意な場合は「問題文を声に出して読む」「計算方法を声に出して説明する」。
文字情報が得意な場合は「計算を頭の中でせずに文字に書き起こす」「自分の考えを文章で表現する」。このように得意な方法で取り組むことにより、理解度がグッと増すでしょう。
小学生で勉強が出来なくなったら、塾・家庭教師・通信教育に頼る
ママや子どもの性格によっては「家で勉強すると叱ってばかりになる」「勉強の教え方が分からない」「子どもがだらけて勉強にならない」など、家庭学習に限界を感じることもあるでしょう。
そんなときは無理をせずに、塾や家庭教師などの勉強のプロに頼る方法もあります。塾や家庭教師は勉強が得意な子どもが通うイメージがるかもしれませんが、会社によっては学校の授業のサポートをメインで行ってくれるところもあります。
また、学校によっては、地域のボランティアの方が放課後に国語や算数を教えてくれる「放課後学習サポート事業」「放課後学び塾」といった名前の教室が開催されていることがあります。無料・またはかなりの低料金で受講することができますから、開催されている場合はぜひ活用してください。
子どもへのサポートは無理しない
以上、子どもが小学校の勉強につまずいたときのサポート法を紹介しました。
子どもが勉強するのは、将来の選択肢を広げるためです。勉強が苦手でも他に好きなことがあればいいという考え方もありますが、勉強ができると将来就ける職業の幅が広がるのも事実です。子どもに無理がない範囲で、子どもに合ったサポートを行うようにしましょう。
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