子どもの健康・発達

いつから子供は1人で寝る?添い寝をやめる方法と注意点

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この記事を書いた人
夏野 新さん【心理カウンセラー】

虐待防止や家庭環境についての専門家。心理カウンセラーの資格を活かしながら「妊娠、出産、育児」といった女性向けのサポートをするための情報を発信しています。2児の子どもを育てながら、2019年には自身の書籍「世界が変わる! アダルトチルドレンの自己観測」を出版し、悩みを抱えるご家庭への問題解決に尽力しています。

「子供と一緒に寝るのは、いったいいつまで続くの?」という疑問は、子育てに奮闘する多くの方が感じているものです。

寝かしつけって、子供がなかなか寝なかったり、子供と朝まで寝てしまったりするため、親御さんの大きな悩みの種でもあります。

でも、母親が子供と一緒に寝る安心感や、見守りやスキンシップの重要性を感じることもあり、親御さんの心は複雑ですよね。

この記事では、そんな添い寝や寝かしつけを、自然に卒業する方法を考えていきましょう!

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子供が一人寝できる年齢とは?

子供によって個人差はあるものの、習慣を思い切って変えない限り、ひとり寝はできるようになりません。小学生になっても、母親が一緒に寝る習慣が抜けない子供はとても多いもの。

小学校高学年になると、添い寝は必要ないものの、同じ部屋に誰かがいないと眠れなかったり、たまに添い寝をしてほしいとせがんだりすることもあるのです。

つまり、それだけ親とスキンシップをとることや、親に見守られながら眠るということは、大きな安心感をもたらすのです。一概にいつからできるとは断定できないもの。

仮にひとり寝ができるようになっても、環境の変化やその時々の精神状態で、一緒に寝てほしい気持ちになることもあります。

しかし、忙しい親御さんにとって「子供が一人で寝てくれたらどんなに楽か……」という気持ちがあるものですよね。添い寝や寝かしつけは、何かのきっかけがないとなかなか卒業できず、いきなり無理強いをすることで子供に不安感を与える可能性も否定できません。

子供のひとり寝始める方法

添い寝や寝かしつけをやめるには、どんなタイミングが適しているのでしょうか。子供にとって無理のないタイミングを考えてみましょう。

【寝かしつけ卒業法1】子供部屋の設置のタイミングに合わせる

一般的なのは、引っ越しや新築などで子供部屋を設けたタイミングで、添い寝や寝かしつけを卒業するケースです。
「〇〇ちゃんの部屋ができるから、今度からそこで自分で寝てみる?」というように、新しい環境を利用して、よいきっかけづくりをするのです。
我が家にも息子がおりますが、新築して子供部屋ができたことをきっかけに、兄弟2人だけで一緒に寝るようになりました。兄弟がいる場合、親が一緒に寝なくても、人の気配を感じながら安心して眠ることができます。

【寝かしつけ卒業法2】小学校入学や進級などに合わせる

小学校入学や、新しい学年へ進級した「成長」のきっかけとして、ひとり寝を始める家庭も多いものです。子供は、ひとり寝ができると「成長した!」「大人になった!」という成功体験を得ることにもなります。子供の心の成長にも繋がるため、こうした年度の変わり目にひとり寝をスタートさせるのも一つの方法です。

【寝かしつけ卒業法3】子供が自分から決意するまで待つ

中には、親が何も促さずとも「今日から自分で寝るよ」と言って、添い寝や寝かしつけを卒業する子もいます。もしくは、先に眠くなってしまうため、親の家事や兄弟を待つことができず、自分で寝るようになるケースもあります。

また、男の子は母親と一緒に寝るのが恥ずかしいと感じたり、学校で「他の子はもう母親と一緒に寝ていない」と知ったりすることで、自立心が芽生え、ひとり寝を決意することもあります。

一番自然なのは、この決意を待つことなのですが、個人差がとても大きく環境も大きく関係しています。自然に任せるという選択をしている親御さんも、多くいらっしゃいます。

子供がひとり寝を恥じた時の注意点

添い寝や寝かしつけを卒業できたら、親としての仕事が減って大分楽になりますよね。しかし、ひとり寝を始めたら注意しておくべきポイントがあるため、しっかり抑えておきましょう。

1.おねしょの回数が増えていないかチェックする

環境が変わることで、おねしょの回数が増えることがあります。おしっこの悩みは、精神的な変化が顕著に表れるため、心のバロメーターになります。ひとり寝を始めたことでおねしょの回数が増えるときは、子供としっかり対話をして、不安を感じていないか寄り添ってあげることも必要です。

2.環境の変化に戸惑っていないかチェックする

引越しや入学、進級などをきっかけに、添い寝や寝かしつけを卒業する場合も、子供のメンタルに気を配ってあげましょう。環境が変わったことで子供の心は多少なりとも影響があります。それに加えてひとり寝のスタートとなると、変化が大きすぎてしまうこともあるのです。

個人差が大きい問題であるため、それぞれのお子さんの様子はしっかりと観察してあげることをおすすめします。

3.ときどきは、添い寝や寝かしつけをしてあげて

添い寝や寝かしつけを一度卒業したからといって、完全にやめなければならないということはありません。たまには親御さんが子供の部屋で一緒に寝てもよいし、両親の布団に招き入れてあげるのもよいでしょう。

子供が甘えてきたときは「もうひとりで寝られるでしょ!」と突っぱねたり、厳しくしたりせずに、受け入れてあげるのが理想的です。
一度はひとり寝ができるようになっても、しばらくしてから嫌がるようになったり、そうかと思えばまた勝手に寝るようになったりと、変化することも多いです。

子供の一人寝は一進一退。気長に捉えよう!

子供の心は日々変化し、進んだり戻ったりを繰り返しながら自立していくものです。
あまり神経質にならず、できたりできなかったり……という一進一退の状況があるということを、知っておきましょう。

また、子供の心の変化に気を配り、不安定さや甘えたい欲求が見られるときは、是非とも一緒に布団に入って、スキンシップをとってあげてくださいね。

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