「3歳を過ぎてイヤイヤ期は落ち着いたはずなのに、子どものわがままが続いている」
「子どもがわがまま過ぎるのは、しつけの仕方を間違ったから?」
毎日のわがままへの対応にも疲れ、悩むママも多いはず。子どもはどうしてわがままを言うのでしょうか?どう対処すればいいのでしょうか?
今回は、子どものわがままをどう受け止めるのか、対処法を4つ紹介します。
子どもがわがままを言う理由
幼児期の子どものわがままは、「甘え」の表現方法のひとつであることが多いです。
出先でおもちゃやお菓子を欲しがったり、まだ帰りたくないと駄々をこねたりするのは、甘えることで自分の欲求を満たそうとしています。そのため、わがままを言ったり泣いたりしながら、ちらちらとママの顏を見ていることが多いでしょう。
「ママは自分のことをどこまで大切に思っているのか」「自分の欲求をどこまで受け入れてくれるのか」と、子どもなりに観察しているのです。
他には、幼稚園で受けたストレスを発散させたり、下の子がいる場合は赤ちゃん返りの一種であったりすることもあります。いずれにしても、正しい対処法を繰り返すことでいずれ落ち着くでしょう。
「子供のわがまま」にダメと言ったら親は折れない
わがままへの対処法で最も重要なのが、「ママが途中で意見を変えない」ということです。一度ダメと言ったことを、子どもがあまりに騒ぐからと「今日だけだよ」と許可してしまっていませんか?
このようにママが途中で折れてしまうと、子どもは「騒げば受け入れてもらえる」と学習してしまいます。幼児にとっては、まだ「今日だけ」というのは難しいものです。
「今日がOKだったなら、明日も騒げばOKになる!」と考えてしまうでしょう。そうすると毎日のわがままがさらに加速し、とにかく騒いで自分の意見を通そうとしてしまうようになります。
一度ダメと言ったら、どんなに泣いても騒いでも折れないようにしましょう。
わがままのタイミングや相手によって違う対応をしない
前項ともつながりがありますが、タイミングや相手によって違う対応をするのも良くありません。
例えば、「ファミレスでは多少騒いでも咎めないけれど、そうでないお店では叱る」というような対応は、子どもを混乱させてしまいます。
大人にとってはTPOを考えた対応のつもりかもしれませんが、幼児にとってはまだ理解できません。「外でご飯を食べるときは静かにする」と、統一した方が良いでしょう。
また、「ママはダメって言うけどパパなら許してくれる」「パパママには叱られるけど、おばあちゃんは何も言わない」など、人によって対応が異なるのも混乱の元です。わがままに対する対処法は、身近な人たちと共有するようにしましょう。
子供の意見を聞いて受け止める
大人にとってはただのわがままでも、子どもにとっては自己表現の一種です。時間と気持ちに余裕があるときは、どうしてそんなわがままを言おうと思ったのかを聞いてみてください。
自分の気持ちを伝える練習にもなりますし、予想していなかった思いがけない理由が隠れているかもしれません。
ダメなものはダメですが、「ダメと伝えること」と「子どもの気持ちを受け止めること」は別問題です。いつも頭ごなしに否定するのではなく、子どもの意見も聞いて、「なるほどね」「そんな風に思っていたんだね」と気持ちを受け止めるようにしましょう。
子供が我慢できたら思いっきり褒める
子どもがわがままを言って騒いだり泣いたりしたらママも疲れてしまうので、その後我慢できても「はいはい」「早くいくよ」と冷たい対応をしてしまいがちです。
子どもが気持ちを切り替えてわがままを我慢するというのはとても難しいことなので、我慢ができたときには思いっきり褒めてあげましょう。
「わがままを言ったときに叱る」という行為はよくしますが、「我慢できたときに褒める」という行為は意識しなければなかなかできません。
子どものがまんや努力を認めて褒めることで、子ども自身も「我慢ができた!」と自信につながり、次からも頑張って我慢してみようという気持ちになります。
子供のわがままは成長の証
以上、子どものわがままをどう受け止めるのか、対処法4つを紹介しました。
子どものわがままには辟易してしまいますが、よく考えればそれだけ自己主張ができるようになったということでもあります。何も喋れず、されるがままだった赤ちゃん時代から、自我が芽生え、自分の意見を伝えて通そうとする力が身に付いたのは大きな成長です。
そういった子どもの成長を感じながらも、毅然とした対応で子どものわがままを受け止めましょう。
また、あまりにこだわりが酷かったり、泣き方が他の子どもとは違うなと感じたりする場合は、わがままの原因に発達障害が隠れていることもあります。幼稚園の先生や身の回りの大人に相談しながら、子どもに合った対応をしていきましょう。
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