子供の仮病、どう対処する?攻撃せずに「相談」するという視点

子供の仮病、どう対処する?攻撃せずに「相談」するという視点

子供が「お腹が痛い」「頭が痛い」などの仮病を使うことで悩んでいませんか?

毎日子供を見ていれば、子供の訴えが本当の不調なのか、仮病なのかはすぐにわかってしまうもの。しかし、本人が「具合が悪い」と言っている以上、追及することもできずにどうしたらいいかわからなくなってしまうこともありますよね。

仮病と一言にいっても、それを深く考えてみると、子供の繊細な心の模様がたくさん見て取ることができます。

この記事では、子供が仮病を使って学校や習い事をサボりたがる場合を想定した「子供と相談する視点」での解決方法をお伝えします。

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子供はなぜ仮病を使うの?

「嘘はよくない」とわかっているのはずなのに、どうして子供は仮病を使ってしまうのでしょうか。

仮病は、その字のごとく「仮」の病気と書きますね。決して、嘘とは読みません。子供は「ネガティブな気持ち」や「不安」などを、仮の形として表しています。

学校や習い事など、行かなければならないところへ行きたくないと思ったとき、必ず理由が必要です。理由もなく休んでいい、という風潮は今の日本にはありません。それを子供はわかっているのです。だから、子供なりの理由を考えるわけですが、子供は考える力も、言葉を使うのもまだまだ下手くそなのです。だから、どうしても「具合が悪い」という方法ばかりになります。

確かに、子供が仮病を使うと「なぜ嘘を言うのか」「なんとなく休むなんてよくない」と思ってしまいます。それは、大人自身がそうやって必死に生きてきたという部分にも、受け入れられない原因があるでしょう。

子供が仮病をつかったら、どう対処する?

では、子供が仮病を使っていると感じたときは、どのように対処したらよいのでしょうか。忙しい毎日の中でも、落ち着いて対処することが大切です。

1.落ち着いて、子供の気持ちを想像する

子供が仮病を使ったときは、いったん気持ちを落ち着けましょう。一度は「嘘をつくな!」と怒ってしまったとしても、大丈夫です。その代わり、その後のフォローをしっかりしてください。

子供が仮病を使ったときにまずやるべきことは「なぜ、仮病を使ったのか?」という気持ちや事情を想像して、子供のうまく説明できない事情や感情に目を向けてみてください。

2.子供の話を聞く

仮病を使うことや、学校や習い事をサボろうとすることを責める前に、子供の話を聞いてあげてください。忙しい時間でも、5分だけ耳を傾けるようにしてみましょう。

子供が仮病を使うとき、親はどうしても「具合が悪いのは本当なのか?」を突き止めたくなってしまいます。

例えば「具合が悪いなら病院に行く?薬を飲む?」と親が聞きます。しかしそれが仮病の場合、子供はその提案を拒否するかもしれませんね。そうすると親は「そこまでじゃないなら、学校に行けるだろう!」「ほら、やっぱり仮病じゃないか!」と腹を立てがちです。

このように「具合が悪いのが嘘か、本当か」を聞き出そうとすることに、意味はありません。大事なのはそこではなく、なぜ学校や習い事に行きたくないのかという事実の方です。

仮病を攻撃してしまうと「子供が全面的に悪い」「親の言ったことが正しい」という上下関係しか残りません。必ず、子供の目線に立って、話を聞くという姿勢が大事です。

どうしたらいいか「一緒に相談する」

親から子への一方的な指図ではなく、子供と一緒に「相談する」というスタンスで話し合いをしてみましょう。

例えば、自分の夫や妻、友達が「今日は何もしたくない」と言ったら、あなたはどんな対応をするでしょうか。「どうしたの?疲れちゃった?」「仕事は休めそうなの?」というように、対等な立場で相談役に回るのではないでしょうか。

しかし、立場が子供になったとたんに「そんな理由で休むなんて!」「熱はないんだから学校に行くべき!」と、考え方が上から下へ高圧的になってしまいます。子供の目線に立って相談役になるということが、親と子の両方にとって大切な視点です。

理由もなく学校や習い事を休むことを、安易にOKすればいいというわけではありません。なんでも「いいよ」で済ませるのは、楽なほうに逃げることと同じです。

「今日は、何の授業があるの?」「少し休んで、落ち着いたら行くのはどう?」「宿題はやってある?」「学校を休むなら、家で少し復習したほうがいいかもしれないね。」

そんな風に、行きたくない気持ちを考慮した上で、どんな方法で解決できるかを話すのです。もしも仕事があって、家を空けるのならその点も踏まえて相談します。子供を優先して、仕事を休むのが正解とも限りません。特に、朝の忙しいときに仮病問題にぶつかると、親の動揺や焦りが勝ってしまうため「なんで!」という怒りに変わりやすいので注意してみてくださいね。

これは、仮病を使ったときだけに必要な考え方というわけではなく、子育てのすべてのシーンで重要な視点です。

子供の仮病は攻撃せずに「相談する」こと

子供の仮病は、子供の説明できない事情の現れです。例え大人でも「うまく説明できない」という経験はたくさんあるのではないでしょうか。もしくは、本当のことを言ったら怒られるという危機回避の場合もあるかもしれませんね。

大人を説得させられるほど、論理的思考や言語化ができる子供なんて、ほとんどいないのではないでしょうか。そんな漠然とした不安を「仮病だ!」「嘘だ!」と攻撃することだけは、避けてほしいものです。仮病の下にある事情や感情は、そのとき解決しなくても構いません。時間のある時に、落ち着いて話せばいいのです。

仮病を認めるというのは、なんでも「いいよ」と受け入れるということではありません。相談して解決策を導き出すこと。子供と一緒に、一生懸命考えた上での結論なら、それはあなたの子育てにおいての正解です。それを一緒にやってあげられるのが親だったら、子供は最高に幸せなのではないかなと、私は考えます。