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寝かしつけには絵本を使おう。おすすめ理由と入眠にぴったりな絵本3選

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chi93さん【育児コラムライター】

教育大卒で小学校・中学校・高校の教員免許を持っている、元小学校教員。現在は5歳の娘と3歳の息子をもつママさんライター。子供の教育・成長・発達といった情報を発信しています。「初等教育(小学校教育)」と「音楽」を専門分野としており、子育ての悩みを抱えるお母さん達へ、実践的な育児・教育方法をご紹介しています。

「夜、子どもが全然寝てくれない…」そんな悩みを抱えるママはいませんか?わたし自身、寝ない子どもの寝かしつけに苦労した経験があります。「寝たふりも効かない」「子守歌なんて歌えない」そんなときには、絵本の読み聞かせがおすすめです。

今回は、寝かしつけに絵本を使う理由と、入眠にぴったりな絵本を3冊紹介します。

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寝かしつけに絵本をおすすめする理由

絵本の読み聞かせは、日中はもちろん、寝かしつけにもおすすめです。

落ち着いた気持ちで聞くことができる

特に、「日中は動き回ってなかなかお話を聞いてくれない」という子どもをもつママは、ぜひ寝かしつけの絵本に挑戦してください。布団の中で横になっているだけで自然と動きが制限され、落ち着いた気持ちになってきます。そこにママの優しい読み聞かせが加われば、子どもにとってリラックスタイムとなるでしょう。

入眠儀式になる

絵本で寝かしつけることを繰り返すうちに、「絵本を読んでもらったら寝る」という習慣付けが可能です。おもちゃで遊んだりおしゃべりしたりしていても、絵本を読んでもらっている間に「寝るモード」に切り替わるようになったらママは大助かり。絵本の読み聞かせが楽しみで、自分から布団へ行くようになることもあります。入眠時の絵本の読み聞かせは、子どもを寝かしつけるママのストレス軽減する効果が期待できます。

寝かしつけるときの読み聞かせポイントは?

寝かしつけでの読み聞かせには、昼間の読み聞かせとはまた違ったポイントがあります。

小さな声で

寝る前の静かな時間を演出するため、夜の読み聞かせは少し小さな声を心がけましょう。もちろん、読むスピードはゆったりと。絵本を読むのが苦手なママでも、ストレスを感じないことが大切です。あまりママが張り切っていたり無理をしていたりすると、子どもにその緊張が伝わってしまいます。誰よりもママ自身がリラックスした気持ちで読むことが理想です。

感情を込めすぎない

普段、登場人物によって声音を変えたり、感情をしっかり伝えたりできるような読み聞かせを行っているママもいるでしょう。とても素晴らしいことですが、寝る前の読み聞かせではワントーン抑えることがポイント。あまり感情を込めすぎず、淡々と読む方が眠気を誘います。そのため、ハラハラドキドキするようなストーリーよりも、落ち着いた気持ちで聞くことができるストーリーの絵本を選びましょう。

リズムを大切にする

絵本は語感やリズム感を大切に作られているものが多くなっています。一定のリズムが繰り返されるもの、同じ言葉が繰り返されるものなど、眠気を誘う工夫がされているものも。思わず読んでいるママが眠たくなってしまうかもしれませんが、そんなときは気にせず「あくび」をしてください。眠気が子どもにも伝わり、自然な流れで入眠できるでしょう。

次項からは、寝かしつけにぴったりな絵本を紹介します。

もうねんね(童心社)

犬も、猫も、めんどりも、ひよこも、みーんな「おねむ」。動物たちは、どんな表情で眠るのでしょうか?
眠たげなかわいい表情の動物たちに癒される絵本です。絵を眺めているだけで眠くなることはもちろん、繰り返される「ねんね」という言葉が心地よいリズムを生み出してくれます。まだはっきりと言葉が分からない0歳代の赤ちゃんにもおすすめ。動物の名前や鳴き声を覚えるきっかけにもなります。

松谷 みよ子 (著), 瀬川 康男 (イラスト)

だいすき ぎゅっぎゅ(岩崎書店)

うさぎの親子は、毎日何度も「ぎゅっぎゅ」とします。朝起きてから、ご飯を食べてから、お外で遊んでから…。そしておやすみ前には、「とくべつ いっぱい ぎゅっとして」。親子の愛情がとてもあたたかいお話です。
就寝前にほっとした気持ちになれるため、普段は「子どもに愛情を伝えることが苦手」というママにもおすすめ。絵本を通して愛情を伝えるだけでなく、絵本を読み終わった後には、子どもと自然に「ぎゅっ」とできることでしょう。物語中には時計が出てくるため、数字に触れる良い機会にもなります。

フィリス ゲイシャイトー (著), ミム グリーン (著), デイヴィッド ウォーカー (イラスト)

パパ、お月さまとって!(偕成社)

あんなに大きく見えるのに、なかなか手が届かない「お月さま」。主人公の女の子「モニカ」は、ある日パパに「お月さまとって!」とおねだりします。さて、パパはいったいどうするのでしょうか…?
「はらぺこあおむし」で有名なエリックカールの絵本です。「しかけ絵本」になっていて、ストーリーを読み進めるとどんどん「お月さま」が大きく、近くなってくるように感じます。自分で絵本を読めるようになる5歳ころまで、長く楽しみ続けることができます。

エリック カール (著), もり ひさし (翻訳)

「今日」にとらわれず、長い目で見た習慣付けを

以上、寝かしつけに読み聞かせをおすすめする理由と、入眠にぴったりな絵本3冊を紹介しました。
寝る前に絵本を読むというのは、疲れているママにとって少し負担に感じるかもしれません。「今日はしんどいから明日から」と思ってしまうかもしれませんが、ぜひ今夜からスタートしてください。何日か続けることで、ママも「寝る前に絵本を読む」ことが習慣になります。日中バタバタしてしまった日こそ、寝る前の読み聞かせで親子のコミュニケーションを取りたいものですね。

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